極道彼氏。

→ ページ13

啓司 side



啓司「お前らがそういう奴らだとは思わなかったよ



文句があんならAじゃなくて俺に言やぁいいだろ」




将吉「そんなつもりじゃ…」




啓司「あんなあからさまに嫌な顔しといて、そんなつもりないとは言えねぇだろうが」




哲也「ちょっと！啓司落ち着けって」




啓司「俺が気づかないと思ってたわけ？」



ネス「…本気なんですか…？」




啓司「あぁ？」




ネス「本音言うと、若が連れて来た女でいい人だったことないです」




哲也「ネスまで！やめろって」




将吉「俺、ホントに若のこと尊敬してますけど…


正直…」




啓司「…チッ



勝手にしろ。しばらく数原とメンディーに頼むわ」




哲也「ちょ、啓司！」




ネス 将吉「「…」」




ーーーーーーーーーー

Aside


あの日から、運転手さんは数原さんに代わって、啓司さんの護衛もメンディーさんになった




事務所で組員さんの話をたまたま聞いちゃったけど、啓司さんとNESMITHさんと将吉さんで言い争いしてたって…




「…私のせいかな…」




誰にも聞こえない声の大きさで言ったつもりだったのに




哲也「いや、アレは啓司が悪い」




哲也さんには聞こえちゃったみたい





「何か知ってるんですか？」




哲也「んー…啓司が昔女遊び酷かった所為で、ネスとか将吉が苦労してたんだよ。だから…ね」





「…」




哲也「将吉も、ネスも、ほんとはAちゃんが今までの子達と違うこと分かってるんだよ。



でも、まだ信じきれてないんだと思う。




嫌な思いさせちゃうかもしれないけど、慣れるまで待ってやって欲しい。




あ、でももし、アイツらに酷いこと言われたり何かされたら、早めに言うんだよ？俺はAちゃんの味方だからね？」





「…はい」





ーポンポン




哲也さんの頭ポンポンも安心するけど、やっぱり無性に啓司さんに会いたい…

→→←6、引っ越し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す