LDHの愛されっ子 (ページ24)

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誕生ページ24

「いてててて…来たわ…」

数原「陣痛？！」

どこか冷静な自分と、慌てふためく龍友くん

病院に電話したら来てくださいってことなので、トミゾウに電話して迎えに来てもらう

このご時世、立ち会い分娩はできなくて

数原「もうすぐだからな！」

私以上に緊張してる龍友くんの顔を見ると冷静になれる笑

富一「一応車にタオル積んでるから、落ち着いてな」

さすがパパさん！万が一の対応まで考えてる

当の私は等間隔で訪れる痛みと、ようやく会える喜びが入り混じって、やっぱり冷静だった

病院に着き、龍友くんとバイバイして診察を受ける

助産「お、もう子宮口開いてるねぇ！」

バタバタと分娩準備に入り、トントン拍子に出産

助産「はい、赤ちゃん産まれるよ〜！」

ーふにゃぁふにゃぁっ

「可愛い…！」

助産「元気な男の子だよ！ほら、ママだよ〜」

助産師さんに抱えられて私の胸元に来た赤ちゃんは小さい体をバタつかせて元気に鳴いていた

小さな手に指を近づけると、思ったよりも強く握りしめてくる

「初めまして、ママだよ〜…早くパパにも会いたいね〜」

真っ赤でシワシワのお顔をツンツンしてみる

「可愛い…」

助産「スーパースピード安産です！ママも赤ちゃんも頑張ったね〜！偉い偉い！」

おっかさんみたいな助産師さんに、赤ちゃんと一緒に頭を撫でられて泣きそうになる

スピード出産だったけど、やっぱり周りに家族がいないのは不安で…

助産師さんに撫でてもらったおかげで緊張の糸が解れた気がした

赤ちゃんの検査と私の処置が終わって、お部屋に戻る

助産「今日は疲れてると思うから、ある程度赤ちゃんと戯れたら新生児室で預かるよ〜ゆっくり休んで体力回復してね〜」