78. ページ29
mm side
mm「康二、泣き止んだ？」
kj「おん！もう泣いてへん」
そう笑ってはいるものの、少しだけ唇が震えているところを見ると、吹っ切れたという訳ではないらしい。
この人は本当に頼る事を知らない。
mm「辛い？」
でも前よりか、少しだけ正直になった気がする。
kj「………正直な。こんな早うに離れることになるとは思ってなかった」
mm「よし、じゃあ今日は康二の家に泊まる！」
kj「え、突然何？！」
mm「いや、康二寂しそうだなって」
kj「そりゃ寂しいけど」
こうやって少しは話してくれるようになった。
でも、そうやって上目遣いで見てくるところとか、手をモジモジさせてる所とか、阿部君に言えないくらいあざといって事に気づいてる？
mm「こういう時くらいもっと甘えろよ。年上って言っても1個しか変わんないんだし」
kj「…めめは出会ってまだ殆ど経ってないのに、懐に入るん上手いんやな。甘えたくなるやん」
mm「そう？康二の方が上手いと思うけど」
そう俺が笑いかけると、康二も嬉しそうにニコッと笑った。
そうそう、そういう笑顔が一番似合ってる。
kj「ご飯何食べたい？」
mm「うわ、それ……わぁ」
kj「ん？」
mm「いや、何でもない」
それ、将来奥さんに言われたい言葉ランキング上位に入るヤツじゃん。
まって、今結構グッときてる。
まさかこんなにも早く言われることになるとは。
そんな事を考えていると、肩を小突かかれた。
kj「ほんで？何食べたいんよ」
そうだったそうだった。
康二に聞かれてたんだった。
mm「……肉じゃがとか？面倒？」
kj「肉じゃがなぁ。面倒臭くは無いけど、時間はかかるで。ええの？」
mm「うん、まだ夕方だしね」
kj「ほんまにええの？俺作っちゃうけど、ええの！」
mm「ごめん、誰？」
kj「ナミオ」
mm「ふは、ははは」
こんな時でも笑わせてくれる。
ってか本当にナミオ誰だよ。
kj「ほんなら、とりあえずスーパー行こか」
そう言って俺たちは左へ曲がる道を右え曲がって、昨日は違うスーパーへ向かった。
ーー
評価100票10点ありがとうございます
開いてみたらビックリでした
最近更新遅くてすいません…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 996人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃけちゃん(プロフ) - めっっちゃ好きです！！！めめこじのお話ももちろん面白くてかわいくてきなんですが、このお話のあべさくさんがほんとに好きで！！！途中はどうなるかと思いましたが、最後に2人幸せになることが出来てうれしいです、、、。改めて完結お疲れ様でした！！ (2020年5月8日 0時) (
レス) id: e1e18d5b19 (このIDを非表示/違反報告)
み(名前)(プロフ) - 佐久間と阿部ちゃんは幸せになりますよね？ (2020年5月6日 22時) (レス) id: 5d7aa8d35f (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ミカンさん» ありがとうございます！今後の事、書きますね^^* (2020年4月29日 7時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(プロフ) - いつも楽しく拝見させてもらってます！とてもいいお話でした！その後のみんなが気になるので、気が向いたら書くのお願いしますm(*_ _)mとりあえず完結?お疲れ様でした(*´ω｀*) (2020年4月28日 0時) (レス) id: 7cc2f824b5 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 淡雪さん» コメントありがとうございます^^*そうだったんですね。私の家が豚だったのでてっきり関西が豚かと…訂正します^^* (2020年4月14日 18時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花
| 作成日時：2020年3月19日 8時
