85. ページ35
そう言ってやって来たのは女の子達15人、男子3人のテニスサークル。
何のサークルなのかを聞かずに来たわけだけど、テニスはやってみてすぐに出来るもんじゃねぇよな。
…というかこの大学って、ダンスサークル以外はあんまり有名じゃなかったっけ。
ダンスサークルは所属人数82人、それに対してこのテニスサークルは18人。
数が現実を表していた。
俺らが女の子達に連れられて来ると、待っていた女子たちがキャーキャーと騒ぎ出す。
それとは裏腹に男子は嫌そうな顔をした。
「俺らと勝負しようよ」
あー、なるほど。
向こうの得意分野で対決というわけか。
fk「負けたらダサいよな」
sk「ダサすぎだよ」
fk「テニス、やった事あんの？」
nb「無い」
sk「無いどころか球技苦手でやんす」
fk「負けるだろそれは…」
そう言うと、2人ともちょっとだけムッとした。
そういえばこの2人精神年齢低い2人だったわ。
nb「ふっかはやった事あんの？」
fk「まあ、高校生の頃ヘルプで」
nb「勝った？」
fk「この俺が負けるわけねぇだろ」
nb「元バスケ部のくせに」
俺達はダンス用の服しか持ってないからとりあえずはそれに着替えて、女の子達から使ってくださいと渡されたラケットを持った。
勝負を売られたからには、負けたくねぇもんな。
sk「よっしゃ！勝つぞー！」
nb「やるんだろ？コート入れよ」
翔太のその言葉を皮切りに、男子たちはコートの中に入っていく。
コートは2つ。
翔太と佐久間のダブルスと俺のシングルス。
高校生の頃はバスケをしていたから、反射神経と昼から夜までの練習があったおかげで勝てた。
だけど、最近運動といえばダンスしかやってないし…結構微妙だ。
向こうのサーブから始まって、俺は打ち返す。
勝負としては五分五分だけど、テニスほぼ未経験者の俺としては良い分で戦えていた。
俺が最後の1本を決め、勝利したと同時に聞こえた翔太の声。
nb「うわっ！！」
喜ぶまもなく振り向かされて、なんかあった？と一言聞くと、もう1度放たれた佐久間のボールが、有り得ないスピードでコートに叩きつけられた。
相手は恐る恐るそのボールを見て、小さく悲鳴を上げ、女子達はカッコイイと黄色い悲鳴をあげる。
とはいえ、当の本人がポカーンとしていて、翔太も困惑気味にそれを見ていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 844人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花(プロフ) - 星さん» また、最後には本来は良い人だった、という最終点を用意した事で、少しでも緩和されるようにと思いこの役に5人を入れました。少しネタバレになる発言ではございますが、嵐さんのお名前をお借りした理由を適切にお伝えするために失礼致します。 (2020年8月24日 22時) (
レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 星さん» 貴重なご感想ありがとうございます。私も嵐担とスノ担の掛け持ちです。私は嵐さんメインのお話が書けない為、どこかで書きたいと思っており、今回の様になりました。不快な気持ちにさせてしまったこと、大変申し訳ございません (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
星 - ストーリーが好きなだけに本当に残念です。長文失礼しました。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)
星 - スノ担の中には、嵐担と掛け持ちしている人も多くいます。その人たちの気持ちは考えなかったのでしょうか？そもそもこの悪役が嵐である必要性が全くわかりません。作品に他グルの名前を出すのなら、最初に注意書きをするのがマナーだと思います。悪役なら尚更。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)
星 - 初めまして、いつも楽しく作品拝読しております。この作品は大変面白いと思いますが、なぜ悪役に嵐の名前を使ったのでしょうか。普通の登場人物ならまだしも悪役で。はっきり言いますが、嵐担からすると非常に不愉快です。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花
| 作成日時：2020年5月14日 9時
