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sk「阿部ちゃん！お昼食べない？」
それからというもの、佐久間は事ある事に俺の元へとやってきた。
俺も唯一友達のような関係でいれる佐久間に居心地の良さを感じていたのもあって、拒むことなく全てを引き受けていたんだ。
が、ある日事件は起きた。
マーケティング部の同期だった1人が、佐久間の商品を担当することになり、佐久間とのプチ会議を終えて開口一番。
「あーあ、誰だよあんなのデザイン考案部に配属した奴。
商品自体在り来りだし、特に売りどころになる特徴もない。
加えて製作者があれじゃーな、頭を降ればカランカランって音がしそうだよ」
そう言って高らかに笑うそいつは、佐久間の作った資料を床に放り投げた。
舞う数枚の資料を見ていられなくて、即座に拾おうとしたんだ。
が、その手は止められた。
その頃の部長に、だ。
「彼の言う通りだ。前の商品は阿部君が担当したから良い物に仕上がり、売れた。
が、こんな何も考えていない、本当に頭を降ればカランという音がする男に任せちゃ売れないだろうな」
佐久間をバカにしたいのか、このバカに遠回しにクビを宣告しているのか。
つまりは両者だ。
同期であった彼は次の日から会社に来なくなった。
佐久間の商品は俺が担当する事になり、プチ会議を終えた俺はマーケティング部へと戻っていた、時だ。
「阿部だろ？佐久間の商品担当するの」
「エリート中のエリートだからだろ。災難だよなぁ…あいつの商品任されるなんて」
マーケティング部のコミュニティルームから聞こえてきた声に耳を傾けると、佐久間の話が聞こえてきた。
そこには、俺の知りえない情報が沢山あって。
ab「佐久間が…なんだって？」
そう声をかければ分かりやすく驚く社員。
顔を見れば1人は同期、1人は営業部の同期だった。
2人はお互いに顔を見合わせて、その後もう一度俺の方へと顔を向ける。
「佐久間ってさ、コネ入社なんだよ」
ab「コネ入社？」
「そうそう、確か父親がここの専務かなんかで、社長に頼み込んで入社したんだってさ」
この話を聞いた時、俺はなるほどと妙に納得した。
確かに彼の作る商品は全て平凡極まりない。
それに、滅多に新人の入らないデザイン考案部に今年は入社した、という点も考え方によってはそこに巡り着く。
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花(プロフ) - 主さん» ありがとうございます^^*次はいわふかです、是非ご愛読頂けると嬉しいです！ (2020年8月24日 7時) (
レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
主(プロフ) - さくあべ完結おめでとうございます！！ゆり組もいわふかも楽しみにしています(*'▽')更新楽しみにしております、頑張ってください！！ (2020年8月23日 17時) (レス) id: fe76b4d331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年8月5日 6時
