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顔色を伺いながらそう聞くと、手元の生を揺らし見つめていた瞳はこちらを向いた。
冷たく、色の無い瞳。
あのキラキラした目はもう俺の方へ向かない。
それを招いたのは紛れもなく俺自身だし、仕方がないんだ。
そう、分かっていても…苦しい。
ab「まずは…ごめん。あの時のこと。
俺、佐久間に謝るために今日は出席したんだ。まあ、ふっかに誘われたからってのもあるけど…。
社内じゃ、会うこともないから。俺さ、佐久間のこと考えずに何でもかんでも信じて、それで」
sk「なに？そんな話するためにわざわざここに来たの？俺もうそんなのどうでもいいんだけど。
ってかさ、楽しい呑み会なのにそんな辛気臭い話しないでよ。
……ほら、独りよがりなんだよ、君の」
佐久間の言葉は的を射ていた。
独りよがり、か。
また俺は佐久間の気持ちも考えずに行動して、また佐久間に迷惑をかけた。
本当、我儘で身勝手だ。
ab「ごめん…ごめんなさい」
sk「はぁ…もういい」
そう言って佐久間は席を立った。
舘さんにもう帰るの？って聞かれて、嬉しそうにニコニコしながら明日アニメのイベントなんだよねーなんて返す。
前々から思っていた。
佐久間は舘さんの前だとすごく楽しそうで、話しかけられるととても嬉しそう。
俺と話していたあの頃より、ずっとずっと。
ああ、嫌だ。
でもここで逃したらきっと、何も変われない。
何も変われないなら、いっその事何もかも壊してしまうくらい、当たって砕ければいい。
ab「ごめん、俺も先に帰る」
nb「え、阿部も？」
kj「あかんで翔太君。阿部君は俺らよりも仕事多いねんで！」
向井君、ありがとう。
君のそのフォローで皆がそれもそうだと頷いてくれた。
お陰で鞄を持ってそそくさと立ち去った彼を追いかけても、変に思われなさそうだ。
自分の生を一気に喉へ通したら、少し揺れる身体をそのままに会場を飛び出した。
右か左か、ただの勘だけど右に走り出して、少しだけ逸れた裏道に彼の姿はあった。
立ち竦んで涙ぐむ彼に手を伸ばして、名を呼ぶ。
ab「佐久間！」
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花(プロフ) - 主さん» ありがとうございます^^*次はいわふかです、是非ご愛読頂けると嬉しいです！ (2020年8月24日 7時) (
レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
主(プロフ) - さくあべ完結おめでとうございます！！ゆり組もいわふかも楽しみにしています(*'▽')更新楽しみにしております、頑張ってください！！ (2020年8月23日 17時) (レス) id: fe76b4d331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年8月5日 6時
