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18. ページ18

ふっかの言葉は核心をついていた。


確かに、俺は佐久間の事が好きだった。


特に喧嘩別れのようになってからは、会えない話せない近づけないということがどんどん辛くなって、好きだ好きだと頭の中でぐるぐる回っていたのをよく覚えている。


でもふっかの言う通りだとしたら、佐久間もそう思っている事にはならないだろうか。


なる、なるだろう。



ab「だとしたら、佐久間は…」

fk「抱いて仲直り、それでケリを付けるつもりだったんじゃない?阿部ちゃんとの仲を。んで、友達に戻ろうってね」

ab「今佐久間はどこにいる?」

fk「さあ、連絡してみたら分かるんじゃない?今日は休日だし、阿部ちゃんなら検討着いてても可笑しくないでしょ」



ふっかのその言葉に、俺はスマホと財布をポケットに突っ込んで家を飛び出た。


きっとあそこだ。


佐久間が大好きなものが沢山ある場所。


そう、秋葉原。


問題はそのどこなのか、だ。


アニメ専門店を周り、ゲームセンターを駆け回る。


いた、小さい身体にくせっ毛の髪。



ab「佐久間!!」



正直、この後何を言うかなんて思いついてない。


俺にしては珍しくノープランだ。


ふっかを残して家を出てしまったし、目の前にいる佐久間は俺を振り返って視界に入れた。


もう逃げられない。



ab「佐久間…はさ、なんで…あの時俺を、」

sk「あべ、ちゃ…」



ズカズカと佐久間の元まで歩み寄って、なんでと聞けば、目を逸らされて何も言わなくなった。



ab「なんで俺の事…その、だい…たの?」



逸らされていた目をもう一度見ると、今度はぎゅっと閉じられていた。


それに、いつもなら沢山買い物をしたであろう袋を持っているはずなのに、空っぽの手が俺の胸板を弱々しく押している。



ab「佐久間、答えて」

sk「……許すため、だから。酷いことしなきゃ」



口を尖らせてそう言われると、俺は心做しか可愛いと思ってしまう。


終わらせられるはずのない恋に、初恋に心身共に捩らせ拗らせていた俺は、捻くれる事もなく素直に出てきた言葉を意図も容易く吐き出した。



sk「え?」



もちろん佐久間はキョトンとした顔だ。


そんなことを言われるなんて思っていなかったんだろう。



ab「佐久間、俺…許して貰えた?」

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(プロフ) - 主さん» ありがとうございます^^*次はいわふかです、是非ご愛読頂けると嬉しいです! (2020年8月24日 7時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さくあべ完結おめでとうございます!!ゆり組もいわふかも楽しみにしています(*'▽')更新楽しみにしております、頑張ってください!! (2020年8月23日 17時) (レス) id: fe76b4d331 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月5日 6時

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