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前に残してしまっていた案件を片付け終わると、定時の30分前だった。
少しだけ時間あるし、とデザイン考案部を見に行くと、案の定彼はいた。
大学時代は結構緩い生活をおくっていて、真剣な姿なんてまともに見たこともなかったのに、仕事になると話は別。
真剣極まりない面構えでパソコンと向き合っていた。
パソコン使えない、設定とかわかんない、そう言っていた彼はどうやらもういないようだ。
成長やなぁ、嬉しくなって上がる口角を必死に抑えてその場を離れようとすると、後ろから肩に手を置かれた。
kj「んぇ？！わ、わ！！」
「…ごめんね、そんなに驚かせるつもりじゃなかったんだけど…」
振り返った途端、俺の肩に手を置いた男の人の後ろに薔薇が見えた。
ふわりと舞う深紅の薔薇。
いささかローズの匂いも感じて、呆気に取られる。
kj「わわわわ、ごめんなさい！すぐに帰ります」
「ぇ、デザイン考案部に用があるんじゃないの？」
ないんです、ただただ見に来ただけなんです。
そんな事言えなくて、えっとと濁す。
こういう時の対処法なんて知らない。
どうやってこの場を離れようかと思っていると、後ろから肩を抱かれた。
nb「俺が呼んだの」
「……ぇ、渡辺が？」
nb「行こうぜ康二」
kj「んぇ？え、え？」
後ろから肩に頭を置かれ、ゼロ距離のまま歩き続けて、エレベーターの前で止まった。
翔太君はさっきの人がついて来ていないかを確認すると、俺に向き直った。
nb「あんな所で何してたの」
kj「仕事早めに終わっちゃったからしょったくんどんな感じかなって見に行ってました！」
nb「来るのは別にいいんだよ。俺がこの会社で話すのなんて康二くらいだし。でもな、アイツにだけは気をつけろ。絶対話しかけられても逃げろ」
なんでと聞けばいいからとだけ返された。
というか、え？
kj「しょったくん俺以外話し相手おらへんの？」
nb「……面倒臭いんだよ、誰かと交流持つのとか」
どうやら本心らしい。
しょったくんは顔に出やすいからすぐに分かった。
でも確か大学にいた頃は少なくとも俺よりも沢山友人がいたはずだ。
一体どうしてしまったのだろうか。
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花(プロフ) - ゆきんこさん» 感想ありがとうございます！康二君に押しまくるめめが大好きなんですw次回以降もめめこじ要素多いので、もし気になったら読んでみてください！ (2020年8月5日 5時) (
レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - パパらさん» ご感想ありがとうございます！励みになります^^* (2020年8月5日 5時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 第1章完結おめでとうございました！ずーっと押してくれるめめがナイスすぎてずっとニヤニヤしながら読んでました！（笑）最後の登場もビックリしたしほかのメンバーもすっごく楽しみです！無理せずに更新頑張ってください！ (2020年8月5日 2時) (レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
パパら - いつも拝見させていただいてます！とてもとても面白いです。作者様のペースで更新頑張ってください！ (2020年8月1日 21時) (レス) id: e814843bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年6月29日 9時
