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照君の輝く黄色い瞳が美しくて見とれていると、手を叩きながら喜ぶ緑の男。
緑「そんなのも出来ちゃうの？じゃあ…こんなのも出来ちゃうんじゃない？」
相手は氷で作った弓に雷の矢を引いて、放った。
綺麗な放物線を描くそれはまっすぐに照君の元へと向かう。
ru「なんて、させるわけないでしょ！」
僕は大きなゴムを作りだしてそれを受け止めるように防ぐ。
すると氷の弓をどこかへ消した緑の男は、また手を叩いて喜んだ。
緑「え、今の何？どっから出したの？？すごい！」
iw「こいつ、俺の雷を……」
おかしい。
能力を沢山持っていたとしても、全く同じ能力を持つことは出来ないはず。
mm「能力のコピー？そんなこと出来るの…」
ru「めめ？」
能力の、コピー…。
それなら、辻褄は合うかも。
緑「あー…君は俺の考えてること分かるんだよね」
という事は、今までのは全部能力をコピーされていたというわけだ。
通りで彼は俺達が何か仕掛けるまで動かなかったし、見た能力をそっくりそのまま使えたんだ。
緑「あは、そういうこと」
思考を…読む能力。
緑「皆色々と考えてるね。そうだなー、じゃあ衝撃的な事実教えたげる」
iw「衝撃的な事実？」
緑「……」
彼はそこで黙った。
なんだ、今度は何を言いたい。
mm「そんなのありかよ…」
めめが突然呟いた。
照君は咄嗟に俺とめめの元へと駆け寄ってきて、どういうことだと問いた。
mm「あいつ、コピーした能力を本人よりも強い威力で使うことが出来るんです」
緑「今分かっても遅いよ！」
緑のネクタイがふわりと揺れた。
途端、俺達の周りに落ちた氷の破片が溶け、その水を伝って電気を流そうと緑の男は地面に手を着く。
飛び退こうと動いた先には氷の壁が現れて、背中をぶつけた。
盾になりそうなものを創造する。
否、しようとした。
にも関わらず、何も生み出されない。
緑「…え？」
相手も驚いた顔をしていて、それと同時期に周りからは氷も雷も消えていた。
万事休すが一転、5人の間に沈黙が訪れる。
iw「……どうなってんだ」
mm「そう思ってるのは、俺達だけじゃないみたいっすよ」
5「ってことは、奴が仕掛けた訳じゃない？」
ru「じゃあ何が…？」
緑の彼が慌て始め、俺達はいよいよ状況が掴めなくなっていた。
緑「こんな事が出来るのは…」
iw「…なんだ？」
緑「翔ちゃんが怒ってる…！」
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作者名：花
| 作成日時：2020年6月1日 16時
