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sk「あれ！乗りたい！」
ru「待ってよ佐久間君！」
駆けていく2人に届かない手。
どうせ何を言っても止まる気なんてないだろうからもうこれでいい。
素直になれない翔太は1人うずうずしたまま駆け出せないでいるようだ。
dt「…翔太、俺あれ乗りたい」
nb「そう？じゃあまあ、行くか」
扱い方を心得てらっしゃる。
次に横を見てみると、何が何だか分かっていない康二にも好奇心があるのか、目黒にあれ何あれ何と聞きまくっていた。
kj「俺も乗ってみたい！」
mm「ふはは、良いじゃん。乗ろ？」
で、あいつらに追いつこうと走って行くと。
ゆっくり行けないのかね。
今日は平日だし人も少ないから並ぶと言っても10分くらいのはずだ。
fk「よく走るねぇ」
iw「ふっかは乗りたくないの？」
fk「え？めっちゃ乗りたいけど…照乗れないっしょ」
げって感じの顔をした照に、図星かと笑う。
遊園地に着いた時の照の顔、阿部ちゃんにそっくりだったんだよ。
でもラウール達がいる手前言い出せなかったんだろうな。
iw「なんで知って…」
fk「顔見りゃ分かる」
iw「はぁ、出口で待つか」
という事で出口に回ってきたわけだけど、なんとグッズショップの中にクレーンゲームが。
走り出しそうなのを堪えて平然を装っていると、照からデコピンをされた。
fk「ぃっった！お前強すぎ！」
iw「やりたいんならやれば良いじゃん」
…バレてたか。
これじゃブーメランだな。
iw「クレーンゲーム好きなんだ」
fk「楽しいじゃん。やり始めたら止まんなくなるんだよね」
iw「じゃあこのスティッチのぬいぐるみ欲しい」
fk「3回は必要だな」
この後スティッチを2個取り終わると、後ろから飛びつかれた。
聞こえてくるそいつの声で誰かくらいわかる。
fk「乗るな重い！佐久間！！」
ru「照君そのスティッチなに？」
iw「ふっかが取ってくれた。1個いる？」
ってな流れで俺はもう1つスティッチを取って、3人で1人1個な！なんて言い合った。
微笑ましそうに皆に見られているなんてこの時の俺は露知らず、あらかた遊び終わると、家に帰ろうと車に乗り込む。
まあ案の定というか、もはや前日から分かってたことだけど、ラウール佐久間向井渡辺の4人は後部座席でガッツリ爆睡。
4人まとめてくっついて眠っていた。
おいおいお前ら写真を撮るな。
って言ってる俺も運転してる照と自分の分を撮ったわけだけどさ。
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作者名：花
| 作成日時：2020年6月1日 16時
