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【紫耀 side】





急遽明日の撮影が夕方からになったとマネージャーさんから連絡が来て、まず最初に “ 今日がチャンスや ” そう思った。
夕方からやったら明日のお昼頃までは花音ん家おれるし、ゆっくり話せる時間もある。

ハードスケジュールの中でやっと少しだけ出来た時間。

早よ行きたい。早よ会いたい。
その一心で花音に連絡も入れへんまま車を走らせた。








紫「なんでこの時間に留守やねん」


俺が花音の家に到着した時、まだ花音は帰って来てへんくて。

・・・仕事にしては遅ない?もう22時やで?
まぁ、いきなり来た俺も悪いやんな。

連絡しようかとも思ってんけど
どうせならこのままサプライズにしたくて
車の中で大人しく待つことにした。






紫「・・・あ、やっと帰って来・・・」


しばらくするとサイドミラーに映る花音の姿。
急いで車から降りようとしたら・・・

花音の隣に知らん男がおった。
暗くて完璧には見えへんけど
2人が楽しそうに歩いとるんはわかってもうて
なんとなく、外に出るのを躊躇する。


・・・いや、花音の彼氏は俺や。自信持て。堂々と行けばええねん。

意を決して車から降りれば、こっちに背を向けてさっきの男に手を振る花音の後ろ姿が見えた。

その小さな背中に静かに近づいて行って






紫「花音」


背後からそっと名前を呼べば、ゆっくり振り返って俺を見つめる花音。

正直、今の俺めっちゃモヤモヤしとって
さっきの男のことが気になってしゃあないねんけど、色々問い詰めたり怒ったりしたら絶対カッコ悪い。






紫「さっき一緒におったの、誰?」


せやから、とりあえず冷静にこれだけ聞いてみた。







「学生時代からの男友達だよ」


俺の問いに対して顔色一つ変えへんで普通にそう答えた花音を見たら、これ以上はやっぱり聞いたあかん気がして






紫「ん、そっか」


そう返すことしか出来ひんかった。

・・・別に花音を疑ってる訳ではないねん。
花音が言うてることはほんまやと思う。
ただ、花音の隣に、俺よりも近くに
他の男がおるって事実が
今の俺には耐えられへんくて
心が締め付けられて、とにかくしんどかった。




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心音(プロフ) - ailiさん» ありがとうございます!これからも応援よろしくお願い致します。 (2018年12月26日 5時) (レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - ぬ。さん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません(T_T)数ある作品の中から私の作品を気に入って頂けて本当に嬉しいです!ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2018年12月26日 5時) (レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
aili(プロフ) - 心音さんの作品大好きです!更新楽しみにまってます^^ (2018年11月4日 7時) (レス) id: c2425ac5df (このIDを非表示/違反報告)
ぬ。 - 遠距離も近距離も恋人以上恋人未満もこの作品もほんとにおもしろくて切なくてキュンキュンするので大好きです!更新頑張ってください。楽しみにしてます!! (2018年6月3日 20時) (レス) id: cdf9612c42 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - りあさん» ありがとうございます!また徐々に更新再開していくのでこれからもよろしくお願いします! (2018年4月13日 6時) (レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心音 | 作成日時:2018年1月11日 20時

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