年下の彼に愛されすぎて困ってます。【3】 (ページ30)

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愛のかたまり127 ページ30

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紫耀ちゃんは紫耀ちゃんのままだった。

私の大好きな紫耀ちゃんのまま。

紫「あっ。

Aの好きなローストビーフあるよ。

それにする？」

私の好物まだ覚えててくれてるんだ。

素直に嬉しい。

あ「ううん。大丈夫、」

精一杯の笑顔を作った。

ぎこちなくても私とってはこれが精一杯。

ナイフとフォーク持つ手を再び動かす。

紫「無理してない？」

その優しさは、

もう私だけに向ける優しさじゃない。

そう思うと

心臓が握り潰されるように痛い。

あ「どれも美味しいよ」

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私はまだ紫耀ちゃんのことが好きだよ。

時が流れればいずれこの気持ちは

消えると思っていた。

彼がいる日本を離れ、国境を越え、

しかも5年も経てば尚更、

綺麗な思い出になるって思ってたのに。

私は一度も彼への気持ちを

消すことなんて出来なかった。

いつもどこかで彼のことを考え、

気付いたら彼との思い出に浸かり、

一度も、忘れていなかった。

自分から振っといて

いい歳して

未だ彼を引きずる私は、

さすがに気持ちが悪いかな。

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