愛のかたまり121 ページ24
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たまたま通りかかった公園のベンチに腰を下ろし、
タツヤが買ってくれた温かいレモンティーを
口に含む。
タツヤ「それ本当に言ってんの？」
あ「うん。本当だよ。」
私の隣で目を丸くして凝視するタツヤ。
タツヤ「いつ出発すんの？」
あ「早くて来月辺りかな？」
"メイクアップアーティストとして
もう少し腕を磨きたいから
NYで勉強してくる。"
まだ誰にも打ち明けたことなかった話を
初めてタツヤにした。
案の定、
驚きが隠せないといった表情をしていて
色々と質問を投げかけてきた。
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タツヤ「なんでそんな急なんだよ。
もしかして…」
あ「紫耀ちゃんは関係ないよ。」
元々、技術の最先端とされるアメリカに
留学したいとは考えていたけど。
紫耀ちゃんがいたから
中々一歩進めなかっただけで。
留学するなら今がタイミング的にいいかなって
思っていた。
あ「この場にいるのが辛くて
留学するわけじゃないの。」
彼が今アイドルとして頑張ってるから
私も彼に負けないようもっと頑張らなきゃ。
もっと仕事の幅を広げたい。
タツヤ「そっか。ならいいけど。
頑張れよ。」
あ「ありがとう」
.
そしていつか、
彼と一緒に仕事する時がきた時、
無理な作り笑顔とかしないで
心からの笑顔で会いたい。
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作者名：rion
| 作成日時：2019年3月27日 16時
