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愛のかたまり108 ページ11

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紫「タオル邪魔なんだけどぉー」



あ「知りません」



紫「俺だけ全裸じゃん。」



あ「そうですか」



紫「そろそろタオル取ろうよ。」



あ「やだ。」





なんとしてでもタオルを外したい彼と


頑なに拒む私。





そんな不毛なやり取りを


ピンク色の入浴剤が入った湯船で続ける。







背中を向けて彼の胸に寄りかかり、


足の間に座ってるこの状況に


心臓がトクトクとうるさい。







紫「数え切れないくらいAの

身体見てんだからよくない?」



あ「そっ、そういう問題じゃないのっ」



暗いところで見られるのと


こんな明るいところで見られるのとじゃ


全然違うに決まってるでしょ!







.







あ「…ねぇ」



紫「んー?」



あ「なんか当たってるんだけど…」



お尻に感じるモノ



なんとなく察する。





紫「仕方ないよね。

健全な証拠じゃない?」





「この状況でならない方が不健全」



なんて、ドヤ顔する彼。





そういう問題?







なるべく身体に意識がいかないよう


頭の中で必死に別のこと考えてみるけど、


そう思えば思うほど


神経は余計に身体に集中して。





肌と肌が直接触れ合うこの感じが


私の鼓動を速くさせる。









.







…なんだか熱くなってきた。







そろそろ出ようかなと


腰を持ち上げようとした時、





紫「もう出よっか。」



私よりも先に腰を上げた彼。





あ「ちょっ…!もうっ!!

前隠してよ!!」



何食わぬ顔で自分のソレを


さらけ出されて


すぐに視線を落とした。







紫「ほら、Aも出るよ。」



あ「えっ?…きゃっ」





私の言葉なんか気にもせず、


軽々と私をお姫さま抱っこされ





あ「まって、服…!」





脱衣所に置いといた服はそのままで


その代わり、バスタオルを被せられる。







紫「服着ても

すぐ必要なくなるから大丈夫。」





意味の分からない台詞をかまして


連れてかれた場所は寝室だった。







紫「いつまでも恥ずかしがるAもかわいい。」









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作者名:rion | 作成日時:2019年3月27日 16時

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