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愛のかたまり09 ページ9

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「ねねっ!

やなっちゃんは年下の彼のどこが好きなのっ?」





なるべく髪を傷めないようトリートメントを付け、


各ブロックの毛束を3つに分けて髪を巻き始める。





あ「えぇ〜好きなとこ?」





これって正直に答えるべき?



少し考える素振りをして、





あ「そうねぇ〜」





これくらいは平気か、と判断し、


答えることにした。







.







あ「基本的に優しい。滅多に怒らない。」



「あとは?」



あ「それから〜…」





紫耀ちゃんの顔を思い浮かべて喋ると


自然と頬が緩んでいた。







あ「年下だけど考えはしっかりしてるし

私を大切にしてくれるところかな?」







自分の考えは思ってるし、


折れるところは折れるし、


人の意見を吸収して


上を目指そうとする姿勢とか


仕事に対するストイックさを見てて


素敵だなって思う。





それに、仕事が忙しくて会えなかった分、


会った時に沢山の愛情を注いでくれるとことか


それがちょっとめんどくさいなって


思う時もあるけど、


さっきも言ったようにどれだけ自分が


彼に大切にされてるのかが分かる。







.







…って、大分惚気けてしまった。


普段から惚気るようなタイプじゃないのに。



ていうか紫耀ちゃんと付き合って誰かに


こういう話するの初めてかも?







「いいなぁ〜。やなっちゃん幸せそう。」



あ「そう?」





丁寧にコテで髪の毛を巻きながら


思わず笑みが零れた。





「だって顔に書いてあるもん。」



あ「…気のせいですぅ〜」





担当の子に言われ、


恥ずかしさが込み上げてくる。



顔が熱くなってるのが自分でも分かった。









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作者名:rion | 作成日時:2018年12月6日 15時

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