愛のかたまり08 ページ8
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あ「いたた…」
「やなっちゃん久しぶり〜!
…どうしたの?」
あ「久しぶり。…腰が痛くて…」
ある日の昼下がり。
私がまだヘアメイクのアシスタントしていた頃から
仲良くしてもらってるモデルの子直々に
急遽今日の雑誌撮影のヘアメイクを頼まれ、
急いで現場まで駆けつけたのだけれど。
今朝からずっと腰が痛いせいで
歩き方が明らか変。
「例の年下彼氏?
どんな激しい夜を過ごしたの?」
「羨ましい限りだけど。」と付け加えて
クスッと笑われる。
あ「あ、あはは…」
なんて返したらいいのか分からず、
引き攣った笑顔だけを向けた。
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次の日休みだからと私の家に泊まりにきた彼。
それまではよかったのに
1日オフという理由で寝かせてもらえなくて。
「もうムリ…っ!」って言っても
容赦のない彼の求めに付き合わされ、
やっと眠りにつけた頃には
外は薄っすら明るくなっていた。
おかげさまでベッドから起き上がったら
腰の痛みに襲われる有り様よ。
おまけに寝不足。
「若い人の体力って凄いよね〜」
って言うけど、あなたもまだ十分若いでしょ
なんて心中でツッコむ。
あ「ほんとよね。」
…とは言え、確かに若い男の体力は
本当に計り知れない。
一体その体力はどこからきてるの?ってくらい。
それに盛りすぎ。
…今頃紫耀ちゃんはまだ夢の中だろうけど。
私が家出るまで気持ちよさそうに寝てたもん。
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作者名:rion | 作成日時:2018年12月6日 15時