愛のかたまり20 ページ20
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タツヤ「ヘアメイクに就けたんだ!
柳瀬、夢叶えたんだな!」
あ「え…?」
なんで…
覚えてたんだ…私の夢。
席替えで一度だけ栗原くんと隣同士になった時。
その時お互いの夢を話したことがあって。
私はヘアメイクアーティスト
栗原くんは、
映画やドラマを制作するディレクター。
なんとなく話した夢の話をまさか今も覚えてるなんて
思ってもなかった。
タツヤ「柳瀬はすげーなぁ。
有限実行者じゃん。」
あ「そんなことないよ。」
紗「Aはね、
今女優とかモデルのヘアメイクを
してあげてるんだよぉー」
そこへ、いつから話を聞いてたのか
ナオトとバカみたいに盛り上がってた紗里が
飛び入り参加してきた。
私の腕に自分の腕を絡ませ、
無駄にテンションが高い。
…さては既に出来上がってるな?
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タツヤ「そうなの?
じゃあいつか現場で会うかもしれないな。」
あ「え?」
紗「タツヤはなんの仕事してるの〜?」
ちょうど今聞きたかった質問を
紗里が代わりに聞いてくれて。
ナオト「こいつ、ドラマとか映画を
制作してる監督なんだぜっ!」
そして今度は何故かナオトも入ってきた。
しかも栗原くんの肩を組み、
ドヤ顔でナオトが答える。
いや、あんたも酔っ払ってんのかい。
紗「へぇ!すごいじゃん!」
あ「栗原くんも夢叶えたんだ。」
ナオト「本場のハリウットで勉強して
日本で今徐々に名をあげてんだよ。
知らねーの?」
だからなんであんたがそんな偉そうなのよ。
あんたは栗原くんのマネージャーか。
紗「ちょっと!うるっさい!
あんたはフツーのサラリーマンなんだから
黙ってて!」
ナオト「うわ、ひでぇー。俺の扱い雑かよ。」
胸の内で思ってたことを紗里が代弁してくれて
その言葉に肩落としてあからさまに落ち込む。
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作者名:rion | 作成日時:2018年12月6日 15時