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櫻井くんと話しているうちに、同窓会はお開きの時間が迫っていた。
「櫻井っ!」
「翔くん!」
少し離れたところから、生田くんと松本くんが呼んでいる。
「なんだよ・・・あいつら呼んでるから、行くわ。あ、そうだ」
そう言うと、ジャケットの内ポケットから高そうな名刺入れを出すと、
「困ったことあったら、連絡しろよ」
って名刺を1枚抜いて、
「悪用すんなよ?」
って言いながら、右手の人差し指と中指で挟んで私の前に差し出した。
受け取って良いか迷っていると、
「早く取れよ!」
って言われて、目の前の名刺を両手で受け取ると、
「じゃ・・・またな」
って言って、櫻井くんが生田くんたちのところに向かって歩いて行った。
「またな」って・・・“また”がある・・・?
そんなことを考えて、名刺を持ったまま、しばらくその場に立ち尽くしていたうちに、同窓会は終わったらしく、出口に向かう人の流れで、はっと我に返って、慌てて、名刺をバッグの中にしまった。
私も、もう帰ろう・・・って思って、出口の方に歩いて行ったら、
「あ、清水さんじゃない!久しぶり!」
って私に声を掛けてきた女性陣。
話し掛けてきた子たちは、学生時代、仲良かった記憶もないし・・・・誰だっけ?
・・・きっと、私が持っている櫻井くんの名刺が目的なんだろう。
分かりやすすぎて、引くわ!って思っていると
「さっき、櫻井くんの連絡先、もらってたよね?」
って思ってた通りのことを聞かれた。
「教えてよ、私たちに」
・・・他の女の子には、連絡先は渡していないの??
「いや、悪用するなって言われたし」
「悪用って何それ!そんなことするわけないでしょ!」
「・・・それなら櫻井くんに直接聞いてよ、じゃ、私は、これで・・・」
そう言ってこの場から去ろうとしたら、
「なに、自分だけ連絡先教えてもらったからって、感じ悪−い!」
って言われて、げんなりした。
女って面倒くさい、なんて思っていたら、
「そんなんだから、連絡先教えないって、わかんないのかな」
って松本くんの声が聞こえて、睨みつける松本くんの眼力にびっくりしたのか、私を取り囲んでいた女性陣は逃げるようにいなくなった。
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JUMP©(プロフ) - はじめまして。今まで見た櫻井くんの小説の中で1番面白かったです!最高すぎです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 6d0fd0d2ee (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉ「サイコー」の一言です>^_^<潤くんと斗真くんの素敵なアシストで…やっと一緒になれた二人(*^艸^*)仲間っていいな♪ (2017年10月29日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初めまして。最高でした!これからも読ませていただきます (2017年2月7日 18時) (レス) id: 580296d8bb (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - あたしも たまらんです(ToT) ココロあたたまるぅー(ToT) これから他のおはなしも読ませていただきますm(__)m (2017年1月31日 0時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
ayan(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´艸`*)たまらんです! (2017年1月29日 23時) (レス) id: e9b28d9f07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でいじぃ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月23日 19時