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「・・・どこ行くの?」

「・・・帰る」

「・・・なんで」

「・・・部屋、貸さないって」

そう言った私の頬をするんと撫でると、

「Aは、ここで寝るんだって!一緒に住むのに、別々に寝るとかあり得ねえ!」

ってびっくりすることを言い出した。

「Aの部屋にある冷蔵庫とか洗濯機は処分。俺んとこにあるやつ使えばいいから」

「・・・」

「あ、鍋とかフライパンは、全然ねえわ」

「・・・え」

「よし、Aん家、引っ越しの準備で見に行かないとな!」

「ええ!!」

「なんだよ・・・嫌なのかよ?」

「だって、こんな広くも綺麗でもない!」

「俺が、大学ん時に住んでた家みたいなとこでしょ?」

「・・・櫻井くんが住んでたとこのが綺麗だよ」

「マジかぁ、それ、ますます見たいわ」

「え?」

「Aがどんなとこに住んでたか見たいじゃん」

「・・・」

「引っ越しの手伝いだってするし」

「・・・そんなに荷物ないから、大丈夫だよ。櫻井くん、忙しいでしょ?」

「ねえ、A?」

「何?」

「いつまで、櫻井くんなの?さっきは、翔くんって呼んでたのに」

「!!!もう恥ずかしいから言わないで!!」

「かわいかったのになぁ、さっきのA」

「櫻井くん!!」

そう呼んでも返事をしないから

「翔くん!!」

って呼んだら、満足そうに笑った。

「Aん家、ここから近いんだろ?」

「たぶん、歩いても5分くらい」

「じゃあ、あとでさ、着替えとか、とりあえず必要なもん取りに行って、今日からここに住め!」

「え!?」

「なんだよ・・・嫌なのかよ」

「・・・ほんとに・・・・・・いいの?」

「いいに決まってるだろ」

「・・・そんなに、家事してくれる人、欲しかった?」

「・・・Aさ、俺の気持ち、全然伝わってねえみたいだな」


そう言うと、あっという間に組み敷かれた。

私を見下ろす翔くんの瞳は、鋭い。

「・・・翔、くん?」

「Aは、俺のそばにいればいいんだって」

優しい声でそう言うと、優しいキスが降ってきた。




End

でいじぃです。→←33.



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作品ジャンル:恋愛
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JUMP©(プロフ) - はじめまして。今まで見た櫻井くんの小説の中で1番面白かったです!最高すぎです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 6d0fd0d2ee (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉ「サイコー」の一言です>^_^<潤くんと斗真くんの素敵なアシストで…やっと一緒になれた二人(*^艸^*)仲間っていいな♪ (2017年10月29日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初めまして。最高でした!これからも読ませていただきます (2017年2月7日 18時) (レス) id: 580296d8bb (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - あたしも たまらんです(ToT) ココロあたたまるぅー(ToT) これから他のおはなしも読ませていただきますm(__)m (2017年1月31日 0時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
ayan(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´艸`*)たまらんです! (2017年1月29日 23時) (レス) id: e9b28d9f07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でいじぃ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月23日 19時

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