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まっすぐに私を捉えたまま、
「・・・俺んとこ、来いよ」
って優しい声で言ってるのに、言ってることは命令形なのも、櫻井くんらしい。
「・・・返事は?」
「・・・」
「・・・もうさ、Aがいなくなんの、嫌なんだよ、俺」
「・・・」
「やっと、捕まえたんだよ」
「・・・」
「だから、俺のそばにいてよ」
「・・・」
「・・・返事は?」
私の瞳を見つめる瞳が、ほんの少し、揺れたように見えた。
「私が・・・そばに、いてもいいの??」
「当たり前でしょ」
「・・・」
「じゃ、内覧にご案内しますよ?」
「・・・お願いします」
私の一言を聞くと、
「長瀬くん!ごちそうさま!」
って慌てて部屋を出ると、お会計を済ませて、
「Aの気が変わらないうちに行くぞ!」
って私の手を取ると、ものすごい勢いで引っ張って個室を出た。
そんな私と櫻井くんを見て、長瀬さんは、にっと笑うと、
「櫻井くん!やったね!」
なんて言って、
「長瀬くん!恥ずかしいから!」
って言った櫻井くんの歩くスピードがさらに速くなって、あっという間に、長瀬さんの店を出た。
店の前で、タイミング良く通りかかったタクシーを捕まえると櫻井くんが運転手さんに告げた住所は、本当に私の家の近く。
「本当に、私の会社の近くに住んでたんだね」
「Aの会社にも、家にも近いはずなのに、全然、会わねえんだな」
なんて笑う。
タクシーに乗っても、繋がれた手は解かれることはない。
「・・・・・・あ、さっき、言ってたことだけど」
「・・・さっき?」
「”彼女に一緒に住めって言ってたのか”ってやつ」
「・・・うん」
”そうだよ”って返事なら、聞きたくないって思った自分が嫌になる。
だけど、聞こえてきたのは、
「一緒に住むなんて、ありえねえわ!」
って笑う櫻井くんの声。
「え?」
「だから、女なんて、面倒くせーんだよ」
そんな一言に、好きだって言われたのに、やっぱりそれは友達としてなんじゃないか?ってまた思ってしまう私は・・・本当に面倒くさい。
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JUMP©(プロフ) - はじめまして。今まで見た櫻井くんの小説の中で1番面白かったです!最高すぎです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 6d0fd0d2ee (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉ「サイコー」の一言です>^_^<潤くんと斗真くんの素敵なアシストで…やっと一緒になれた二人(*^艸^*)仲間っていいな♪ (2017年10月29日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初めまして。最高でした!これからも読ませていただきます (2017年2月7日 18時) (レス) id: 580296d8bb (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - あたしも たまらんです(ToT) ココロあたたまるぅー(ToT) これから他のおはなしも読ませていただきますm(__)m (2017年1月31日 0時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
ayan(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´艸`*)たまらんです! (2017年1月29日 23時) (レス) id: e9b28d9f07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でいじぃ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月23日 19時