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「あのさ!」
「・・・何」
「名刺渡して、俺、連絡来るの、ずっと待ってたわけ。
なのに連絡来ねえし!なのに、いきなり潤から、“長瀬くんとこでAと飲んでる”ってLINE来た!
「今度、一緒に飲むから来ない?」じゃなくて、「今飲んでる」だと?
っていうか、潤は、連絡先知ってんのかよ!って、1人でスマホに向かってブチ切れてたんですけど!!なんで、潤が連絡先知ってんだよ!」
って一気に捲し立てた。
「だって、同窓会の時にLINE交換したもん」
「はあ?意味わかんね!」
「だって、友達だもん、生田くんと松本くんは」
「俺も、渡したよな、LINE。で、俺に連絡してこない理由を問いたい」
「・・・」
「あん時・・・・・俺が、前の会社辞めて、今の会社作ってすぐん時だって、いきなり連絡取れなくなってさ!なんなんだよ、お前!」
そんなの・・・・櫻井くんのせいじゃん。
友達の生田くんと松本くんは知ってたことを、私は知らされてなかった。
かと言って、私は、女として扱われてない。
“じゃあ、私って何?”って思ったら・・・虚しくなった。
友達だって思おうとした。
ずっと、友達って関係でいるって決めた。
・・・だけど、やっぱり私にとって、櫻井くんは、友達じゃない。
「だって!私にとって、櫻井くんは・・・・・・友達じゃない」
そう言った私に、もともと丸い目をさらに見開いた櫻井くん。
「私は、櫻井くんが、仕事辞めたの・・・知らなかった。生田くんと松本くんは知ってたのに」
「なんだそれ?」
「櫻井くんにとって、私は、友達でもなかった!」
「・・・ちょっと待て」
櫻井くんは、私の会話を手で制すると、人差し指を唇に当てた。
それは・・・何かを考える時の癖。
「Aは、俺のこと・・・・・・・好きなの?」
って言うと、私をじっと見つめた。
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JUMP©(プロフ) - はじめまして。今まで見た櫻井くんの小説の中で1番面白かったです!最高すぎです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 6d0fd0d2ee (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉ「サイコー」の一言です>^_^<潤くんと斗真くんの素敵なアシストで…やっと一緒になれた二人(*^艸^*)仲間っていいな♪ (2017年10月29日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初めまして。最高でした!これからも読ませていただきます (2017年2月7日 18時) (レス) id: 580296d8bb (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - あたしも たまらんです(ToT) ココロあたたまるぅー(ToT) これから他のおはなしも読ませていただきますm(__)m (2017年1月31日 0時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
ayan(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´艸`*)たまらんです! (2017年1月29日 23時) (レス) id: e9b28d9f07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でいじぃ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月23日 19時