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24. ページ24

櫻井くんの会社って、不動産業じゃなかったはず。

「え?櫻井くんの会社って不動産も扱ってるの?」

素直にそう聞いたのに、櫻井くんは答えない。

「あ、もしかして、会社の寮とか、オフィスとかを取り扱ってる不動産屋さんを紹介してくれるの?」

「・・・」

「・・・櫻井、くん?」

櫻井くんが何も答えないから、不安になりながら呼ぶと、

「あのさ!」

って突然、大きな声を上げた。

「・・・どうしたの、いきなり」

櫻井くんは、目の前にあったビールを一気に飲むと、

「俺ん家・・・・・・1部屋空いてるけど」

ってそう呟いた。

「いいですね、そんな広いところにお住まいで、社長は違うよね・・・ってどういう、意味??」

「だから!俺ん家に住まわしてやるって言ってんの」

「は?住まわしてやる?意味わかんない」

「お前!俺が心配してるって言うのに!!」

「心配してくれなんて頼んでない」

「俺ん家、偶然にも、お前の会社からすげぇ近い」

「・・・へえ」

「料理、掃除、洗濯、やってくれんなら、タダで置いてやる」

「・・・」

「いい条件だと思うけど?」

「あの・・・・・どういうつもりで言ってるの、それ」

「は?」

「私に彼氏がいるとか思わないの?」


彼氏なんていないけど、そう言った私を、ちょっとバカにしたように笑った。



「結婚する相手がいないって、こないだ言ったよな」

「・・・」

「もし彼氏がいるとしたら、物件探す時に、彼氏に相談すんじゃねえの?」

「・・・」

「それを1人で決めてるから、お前に彼氏はいないって俺の結論」

「・・・」

「どう?」

「・・・おっしゃる通りです。じゃあ、私は、家政婦か何かでしょうか、櫻井社長」

「・・・」

「あいにく、私、家政婦じゃないんですよ、櫻井社長」

「うるさい!とにかく!俺んとこに来い!!」

「意味わかんない!!」

「意味わかれよ!」

「・・・」

「あーもう!!!」

そう言いながら、綺麗にセットされた髪の毛をガシガシと掻いた。




.

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作品ジャンル:恋愛
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JUMP©(プロフ) - はじめまして。今まで見た櫻井くんの小説の中で1番面白かったです!最高すぎです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 6d0fd0d2ee (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉ「サイコー」の一言です>^_^<潤くんと斗真くんの素敵なアシストで…やっと一緒になれた二人(*^艸^*)仲間っていいな♪ (2017年10月29日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初めまして。最高でした!これからも読ませていただきます (2017年2月7日 18時) (レス) id: 580296d8bb (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - あたしも たまらんです(ToT) ココロあたたまるぅー(ToT) これから他のおはなしも読ませていただきますm(__)m (2017年1月31日 0時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
ayan(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´艸`*)たまらんです! (2017年1月29日 23時) (レス) id: e9b28d9f07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でいじぃ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月23日 19時

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