検索窓
今日:48 hit、昨日:41 hit、合計:1,621,100 hit

19. ページ19

そして、あっという間に、約束の日になって、私は長瀬さんの店の前にいる。



松本くんから

「こないだの店の長瀬さんがさ、“こないだ帰っちゃった子、また連れてきてよ”ってうるさいから」

なんてメッセージが来て・・・こないだはすぐに帰ってしまって申し訳ないなって思ったし、素敵なお店だったから、一度、ちゃんと行きたいって思って、

「こないだのお店にしよう」

って返信した。




恐る恐るドアを開けると、

「あ、いらっしゃい!」

って長瀬さんがニカッと笑った。

「こんばんは」

「もう来てるよ、こないだのとこね?」

「ありがとうございます」


そう言って、こないだの部屋に向かって歩き出した。



部屋の前まで来ると、小さく息を吐いて、ドアを開けた。


そこには、松本くんが座っていて、私を見ると、

「よかった、来てくれて」

ってほっとしたように笑った。

「・・・だって、来なかったらって脅されたから」

「それは、斗真!俺は、脅してねえし!ま、とりあえず、座ったら?」

そう言われて松本くんの向かいに座った。

「斗真、遅れるってさ」

「そうなんだ」

「ビールでいい?」

「あ、うん」

「頼んでくるからちょっと待ってて?」

「わかった」

そう言うと、部屋から松本くんが出て行った。



しばらくすると、松本くんとビールを2つ手に持った長瀬さんが一緒に来た。

私の向かいに松本くんが座ると、

「おまたせ」

って長瀬さんがビールを置いて、松本くんが

「あとで、斗真も来るから」

って言うと、

「あれ?今日は櫻井くん来ないの?」

って当たり前のように聞いた。


きっと、いつも3人で来ているからだろうと思っていたら、

「だって、この子来たのに、櫻井くんが来ないなんておかしいじゃん!」

って言い出した長瀬さんに、松本くんは立ち上がると

「長瀬くん、ありがと!」

って慌てて長瀬さんの背中を押して部屋から追い出した。





.

20.→←18. ←1/26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3193人がお気に入り
設定タグ: , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

JUMP©(プロフ) - はじめまして。今まで見た櫻井くんの小説の中で1番面白かったです!最高すぎです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 6d0fd0d2ee (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉ「サイコー」の一言です>^_^<潤くんと斗真くんの素敵なアシストで…やっと一緒になれた二人(*^艸^*)仲間っていいな♪ (2017年10月29日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初めまして。最高でした!これからも読ませていただきます (2017年2月7日 18時) (レス) id: 580296d8bb (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - あたしも たまらんです(ToT) ココロあたたまるぅー(ToT) これから他のおはなしも読ませていただきますm(__)m (2017年1月31日 0時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
ayan(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´艸`*)たまらんです! (2017年1月29日 23時) (レス) id: e9b28d9f07 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:でいじぃ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月23日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。