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大学1、2年は基礎履修で、ほとんどの生徒が同じ授業を選択していたけど、3年からは自分の興味に合わせて、専門的な分野を選択することになる。
生田くんと松本くんは、別の授業になることが増えたけど、櫻井くんだけは、授業も一緒のことが多くて、さらに、選択したゼミも一緒で、2人でそのゼミに受かった。
だから、今までよりも校内で2人で過ごす時間も増えた。
ゼミの課題で分からないことがあって櫻井くんに聞いたら、
「しょうがねえな、教えてやるよ!」
って言われて、2人で学校近くのファミレスで勉強したり、
「その参考文献、部屋に置いてきた!」
って言って、櫻井くんの一人暮らしの部屋に行って、勉強したりもして、3年になってから、友達としての距離も縮まった気がしていた。
授業で会わなくても、生田くんと松本くんは、定期的に飲みに行くって一斉メールを送ってきて、居酒屋でみんなで飲むことは続いていた。
みんなと解散した後、
「もうちょっと飲むか!」
なんて櫻井くんに言われて、櫻井くんの部屋で2人で部屋飲み・・・なんてことも、何度か・・・あった。
何度も櫻井くんの部屋で2人きりになったのに、酔った勢いでも、間違いなんて・・・一度も起きなかった。
それは、櫻井くんが私のことを大事に想ってくれてるから、なんて思うほど、夢見る少女じゃない。
・・・やっぱり櫻井くんは、私を女として見ていないんだって事実を突きつけられて、櫻井くんへの想いは心の奥底に封印したはずなのに、心が悲鳴を上げた。
だから、大学4年になって、単位はほとんど取れていたからゼミでしか櫻井くんとは会わなくなって・・・少しだけ、ほっとした。
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JUMP©(プロフ) - はじめまして。今まで見た櫻井くんの小説の中で1番面白かったです!最高すぎです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 6d0fd0d2ee (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉ「サイコー」の一言です>^_^<潤くんと斗真くんの素敵なアシストで…やっと一緒になれた二人(*^艸^*)仲間っていいな♪ (2017年10月29日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初めまして。最高でした!これからも読ませていただきます (2017年2月7日 18時) (レス) id: 580296d8bb (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - あたしも たまらんです(ToT) ココロあたたまるぅー(ToT) これから他のおはなしも読ませていただきますm(__)m (2017年1月31日 0時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
ayan(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´艸`*)たまらんです! (2017年1月29日 23時) (レス) id: e9b28d9f07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でいじぃ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月23日 19時