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同じ大学に入学して、同じ学部だった私と櫻井くんは、第二外国語の履修も偶然、一緒だった。
あの頃から櫻井くんはかっこよくて、一緒にいた生田くん、松本くんもイケメンで、入学直後から女子に人気だった。
だけど、金髪にしてピアスを開けて、ちょっと近寄りがたい印象もあって、私は敢えて櫻井くんたちとは距離を置いていた。
大学1年の秋くらいだったと思う。
大学の最寄駅でおばあちゃんが困っていて、
「どうしましたか?何かお手伝いしましょうか?」
って声をかけたことがあった。
おばあちゃん子だった私には何でもない事だったけど、偶然、それを櫻井くんが見ていて、駅でおばあちゃんと別れると、
「お前さ、いいやつだな」
って話しかけられたのが、最初のきっかけ。
それから、学校で会うと挨拶するようになって、そのうち、彼らに交じってくだらない話するようになって、一緒に学食でご飯を食べたり、学校が終わってからカラオケやボーリングに行ったりした。
勉強も大変だったし、バイトもしてたけど、楽しい大学生活を送っていた。
周りの女の子には、
「なんで、あんたみたいな子が櫻井くんたちと仲いいの?」
って言われることもあったし、いろんな変な噂を流されたこともあった。
櫻井くんにとって、私は、友達の1人だってわかってた。
だって、櫻井くんの私の扱いは、他の女の子とは違って、完全に生田くんや松本くんと一緒だったから。
「こんな風に出来るの、Aくらいだわ」
って何回も言われた。
わかっていたのに、周りの女の子よりも近い距離に、私の櫻井くんへの想いは、友情じゃないものへと変わっていくのに、時間はかからなかった。
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JUMP©(プロフ) - はじめまして。今まで見た櫻井くんの小説の中で1番面白かったです!最高すぎです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 6d0fd0d2ee (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉ「サイコー」の一言です>^_^<潤くんと斗真くんの素敵なアシストで…やっと一緒になれた二人(*^艸^*)仲間っていいな♪ (2017年10月29日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初めまして。最高でした!これからも読ませていただきます (2017年2月7日 18時) (レス) id: 580296d8bb (このIDを非表示/違反報告)
かな。(プロフ) - あたしも たまらんです(ToT) ココロあたたまるぅー(ToT) これから他のおはなしも読ませていただきますm(__)m (2017年1月31日 0時) (レス) id: a6a05aa3cf (このIDを非表示/違反報告)
ayan(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´艸`*)たまらんです! (2017年1月29日 23時) (レス) id: e9b28d9f07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でいじぃ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月23日 19時