言ってしまおうか ページ34
Aside
『白濱さん……』
わたしの背中側の方からグッと腕をまわされて抱きしめられてるみたいになってるからどんな表情してるのかなんてぜんぜんわかんなくて。
どうしよ、返事、しなきゃ…
『えっと…あの、お気持ちありがとうございます……』
えっと、えっと、……
こんな時頭に浮かんでくるのは「俺が選んであげよっか、お前に似合う服。」って意地悪な顔しながらも少しだけ、ほんの一瞬だけ微笑んでくれた佐野さんの顔で。
『ごめんなさい、わたし……』
亜嵐「まって。わかってた。…だけどそこから先は言わないで？」
包まれた腕に入る力がより一層強くなる
『へ？……』
亜嵐「チャンスちょうだい。…俺のことも少しは見てよ？」
返事はよく考えてから出してほしいって
亜嵐「たまには俺のことで少しは悩んでよ(笑)」
それだけ言って白濱さんは小屋を出て行った。
その夜どうにもこうにも寝れなくて
気分転換に別荘の1階にあるバルコニーに出ることにした。
お昼に見た時にはウッドチェアが
海が見えるように置いてあったっけ。
リビングにある時計はもう夜中の3時前をさしていて。
『はぁ〜きもちい…』
この時間だからか車通りも少なくて。
月の明かりに照らされて海がキラキラ光っている。なんて幻想的なんだろう。
『なんかよくわかんなくなってきちゃった……』
小屋を出る前にこちらを振り返った時の白濱さんの切なそうな表情が頭から離れない。
海風が蒸し暑い身体を冷やしてくれるようでとても心地よい。
しばらくチェアに座って星空と海を交互に眺めながらボーッとしていた。
ガラガラガラッ
『うわっ！！！』
リラックスしていた所に、突然網戸が開いてすごく大きい声を出してしまった。
「おまえ…こんな夜中になにしてんの」
『さっ、佐野さんこそこんな夜中に何してるんですか』
玲於「いや、水飲もうと思って1階降りたら誰かいるわと思って…もーまじ出たのかと思ったじゃん」
焦ったわとかブツブツ言い始めた佐野さん。
『ぷふっ』
玲於「ちょっと何が可笑しいの、こっちは本気でさぁ……」
『あの、佐野さん。』
玲於「ん、なに」
ああ、言ってしまおうか
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y0u（よぅ）(プロフ) - 更新ありがとうございます！！完結、お疲れ様でした！！笑 ランペなら、健太か山彰が良いです！！笑笑 次回作も楽しみにしてます♪ (2019年11月20日 0時) (
レス) id: 172c891e37 (このIDを非表示/違反報告)
まるこめちーは - 育児の合間に久しぶりに読みに来ました！！このお話、作者のゆずさん！読んでいて今の環境にはないドキドキ、毎度ありがとうありがとう！！更新、気をなが〜〜くしていつまでも待っています☆*° (2019年8月16日 21時) (レス) id: 797fcf741c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん - このお話だいすきです！更新待ってます！ (2019年6月19日 18時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
おれお - 続き楽しみにしてます！（ ｉ _ ｉ ） (2019年5月13日 1時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ このお話好きです！！ (2019年3月27日 23時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2018年9月19日 20時
