気になるなら ページ7
玲於side
玲於「俺、仕事終わったらジョーさんの店で待っとくから」
A「あの、わたし帰り何時になるか」
玲於「わかってる。あー、せめて日付け変わる前までには帰って来てよ」
A「…わかった。ありがとう玲於くん。」
玲於「ん。じゃあ俺先行くわ」
今日は確か亜嵐くんとのデートの日。
…きのう、ベランダで電話してたあいつの顔
すっげー女子の顔してて。
なんか改めて、亜嵐くんの偉大さを知ったっていうか。
A「あ、行ってらっしゃい!」
玲於「…ちゃんと練習したんだから楽しんで来なよ。じゃーね」
朝のやりとりを思い出しては1つため息をつく。
俺もどうやらまだまだ餓鬼みたいで
ちょっと皮肉を込めて言ったのが伝わったのか
ドア閉めるとき、あいつの顔がいつもの笑顔じゃなかったのは見なかったことにして。
ここんとこ毎日朝飯と夜飯作ってもらってて
その他にも家事とか出来る範囲の身の回りのことは日中あいつがやってくれてて
間違いなく今までの生活とはガラッと一変してて。
なんていうか、家で誰かが帰りを待ってくれることが
こんなに嬉しくて安心することだってぜんぜん知らなくて。
来週にはあいつは涼太くんの家に行くってのに、
なんかまだ家にいてくれてもいいのになーとか
思っちまってる自分がいて。
玲於「…まぁ、ただ単に誰かにいてほしいだけだし?」
?「誰にいてほしいって〜?」
玲於「うわ!…もう涼太くん急に登場してくんのまじでやめてってば…」
涼太「だーって玲於ったらここんとこずっと物思いにふけちゃってさ〜、ここが楽屋なこと完全に忘れてるでしょ?(笑)…そういえばいよいよ今日だね〜!」
玲於「なにが」
涼太「なーにいってんの。で!え!と!」
玲於「は?…なんで知ってんの」
涼太「なんでって、俺とAちゃんメル友だし?」
玲於「は、なにそれ初耳、あの、俺のことなにか言ってた?」
涼太「え〜べつに〜?なになに?気になるの??」
玲於「いやまったくぜんぜん。」
…なんなんだよみんなして
いつの間にかAちゃんと仲良くなっちゃってさ。
涼太「気になるなら聞けばいいじゃん、俺のことどう思ってんの〜?ってさ?」
玲於「は?!そんなこと聞けるわけないじゃん」
涼太「そう〜?俺なら聞いちゃうな〜気になってるなら尚更ね。別に俺はAちゃんのこと妹と思ってるし?」
そう言って涼太くんニヤッとするの
最近のこのドヤ顔ほんと何とかなんないかな。
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作者名:ゆず | 作成日時:2018年2月16日 2時