Look at only me 2［佐野玲於］完結 (ページ17)

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アタックページ17

Aside

涼太「へ～、それでその賭けにのったってわけだ。それにしても2週間でいいなんて、亜嵐くんも随分強気だね～(笑)」

涼太くんはそう言って笑ってるけど、わたしにはもう完全に容量オーバーで。

涼太くんの家に帰るタクシーの中で
永遠にリピートされるあの言葉

「俺と賭けてみない？」

涼太「しかし亜嵐くんも本気だよねぇ～いよいよ面白くなってきた！ね！Aちゃん！」

A「涼太くん、楽しんでないでもっと真剣に考えてよ．．．」

涼太「考えてるって！それで、玲於はこのこと知ってんの？」

A「告白されたことはもちろん言ってないんだけど、返事聞かせてって亜嵐くんに言われた時その場にいて…」

涼太「はっは～、なるほど、三角関係の始まりやな～」

涼太くん、完全に楽しんでるよね
ひとごとだとおもってさ。

A「はぁ～…」

窓の外を見ると今日も東京の夜景はすごく綺麗で
携帯をとろうとカバンをあけると
カバンの内側についてるホシからちゃんは
わたしの気持ちなんて知る由もなく
ニコニコ、笑ってこっちをみてた。

…玲於くんは、いま、何を見てるんだろうな。

それからというもの
亜嵐くんのアタックはすごかった。

亜嵐「こんばんわ！Aちゃん！」

毎晩毎晩、早かれ遅かれ
かかさずお店に顔を出してくれて。
たくさん、いろんなお話をしてくれた。

帰りに、毎回送るよって言ってくれて
でも涼太くんのお家まで送ってもらうわけにもいかないから、
お店の仕込みがあるから大丈夫って断るんだけど
それでも懲りずに送るって聞かないから
サラッとお断りするのが大変だった。

仕方なく1人でタクシーでマンションまで帰って
そんな時でも必ず涼太くんはマンションの玄関まで迎えに来てくれた。

そんな至れり尽くせりな日々を送って5日が
たとうとした頃。

その日はお休みで。
夜は亜嵐くんとご飯行くことになってて。

洗濯したりなんやりしてたら
あっという間に夕方で。

お気に入りのワンピースに着替えて
夜までまだちょっと時間あるから
中目黒のDDGまで行こうと道を歩いていたら
目の前から近づいてくる見覚えのあるシルエット。

ドキン！と心臓が飛び跳ねるのがわかった。
目と目がかっちり合うだけで
もうなんか、しんどくて

玲於「…あ、うっす。」

A「玲於くん…」

おかしいな、
わたし玲於くんに会えて
すごくドキドキしてる。