知らない ページ12
玲於side
玲於「風呂空いたから次入れば〜…おーいAちゃ〜ん……おい!大道寺A!」
A「あ!はい!いってきまする!」
行ってきまするってなんだよここは江戸か。
なんか今日は一段とあいつの調子がおかしい。
…やっぱり亜嵐くんとなんかあった?
まぁ、今日の今日だし、こんなもんか。
って思ってたんだけど、これが次の日になっても
また次の日になってもなおんなくて。
なんか、ずーっとぼーっとしてるってゆうか
物思いにふけっててこっちの世界に帰ってこない時が多々ある。
俺が3回くらい話しかけたらやっと帰ってくるから、まぁいいんだけどさ。
…それに、俺がなにか言ったところで変わんねぇだろうからあえて何も言わない。
Aちゃんと過ごす日常は思いのほかあっというで。
涼太くんとバトンタッチの日の前日、
まさかの事務所の先輩から夜飯のお誘い。
あーあ、せっかく今日あいつ休みだって言ってたから
早くかえって晩飯の準備でも手伝ってやるかー
なんて思ってたのに。
【今日飲みになった】
【この調子じゃ多分日付け超えるから先に寝てて】
我ながらそっけないなってLINEを送ったあと
1つ取材を終えてから
携帯に送られてきた指定された集合場所を見てびっくりする俺。
玲於「…またジョーさんのとこかよ(笑)」
毎日通ってるせいか
急な誘いで腰が重かったせいか
…はたまた、あいつがいないってわかってるからか
今日はタクシーに乗って店まで行く道のりが
どうも長く感じて。
今日の集まりはEXILEの決起集会みたいで
何故か俺も呼ばれたって訳なんだけど
まぁ、EXILEの枠を超えて他のグループのやつにも声がかかる、なんてことはざらにある。
店の前の重たいドアに触れる
いつもちょっとドキドキしながら開けるのに
今日は思いっきりドアノブを引っ張る
玲於「おつかれさまで〜す」
奥の方にはもう先輩達が何人が集まってて
そこに俺も混ざろうと思って
何の気なしにあたりを少し見回すと
玲於「え、なんでいるの…」
カウンターの端っこの
俺のいつもの特等席にあいつが座ってて
涼太「おお、玲於おつかれ〜!」
涼太くんとAちゃんが一緒に飲んでて。
A「玲於くん…!お、おつかれさま…!」
涼太「あー玲於、見ての通り荷物持ってきたからさ、もう今日このまま一緒に俺ん家帰るね!」
…なんだよそれ。なんで…なんでいっつもいっつも
俺の知らない間に、知らない所に、
行っちゃうんだよ
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作者名:ゆず | 作成日時:2018年2月16日 2時