Look at only me 2［佐野玲於］完結 (ページ15)

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大馬鹿野郎ページ15

玲於side

玲於｢涼太くんの次は亜嵐くんかよ．．．｣

EG｢え？何なんか言った？｣

玲於｢いや、別に何も…｣

外に出て頭冷やしてきたはずなのに
酒のせいかうまく頭が回らない俺。

ぶっちゃけ亜嵐くんと遊びに行ってから
あいつの様子がおかしいのはわかってる
わかってるけど、とくに俺がなにか
言ったりやったりできることはないのが現状で。

？「モヤモヤするの？大丈夫？」

玲於「だから大丈夫っすって」

？「あら、ならいいんだけど。」

玲於「…え、お前なんでここにいるの、」

てっきりEGの子かと思ってちょっとイラつきながら口走った矢先しまった、と思った頃にはもう遅くて

A「さっきEGの方が玲於くんのこと教えてくれて、涼太くんが様子見てきてあげてーって言うから。」

玲於「また涼太くんったら…」

遠くのカウンターに目をやるとこっちを見てて、
あの何故か得意気な目線、
なんか腹立つわー(笑)

A「…なんか玲於くん怒ってる？…」

玲於「は？なんで？別に怒ってねーし」

A「ほらやっぱ怒ってる！なんか、モヤモヤしてるって言うよりイライラしてるというか…」

は？イライラ？してねーし、してねー…
俺、いまイライラしてたのかな
誰のせいで？なんのために？…

いやもうさ、
そんなことはちゃんとわかってて。

玲於「あのさ」

A「ん？」

玲於「…Aちゃん、涼太くんのことすきなの？」

A「へ？すきだよ？」

玲於「え、、、」

A「なんか頼れるお兄ちゃんみたいな存在で、だいすき。あれ？玲於くんもそうでしょ？」

玲於「あ、あぁ．．．」

はーびびった、
いまリアルに心臓止まったかと思ったわ

そっからAちゃんとたわいもない話してたら
かけられた声

亜嵐「Aちゃん、ちょっといいかな？」

前に涼太くんに言われた言葉
ちゃんとわかってたはずなのに
どうやら俺は全然わかってない大馬鹿野郎だったらしい

A「あ、うん！」

ホントの敵は涼太くんじゃないって
ちゃんとわかってたはずなのに

亜嵐「告白の返事聞かせてくれない？」

玲於「え．．．」

A「…わかった。じゃあまたね、玲於くん。」

玲於「え、ちょ、」

ホントの敵はちゃんと最初から
わかってたはずなのに。

Aちゃんと亜嵐くん店の奥に消えちゃって。

「ほんとさ、うかうかしてるととられちゃうよ」

あの時の涼太くんの言葉が
ただただ頭ん中ぐるぐるかけ巡ってた。