太陽も月も。 ［玲於×龍友 ］

ごめんね ページ25

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さ、早く帰って玲於の夜ご飯作らなきゃ
やっと帰れる時間になったのが７時を過ぎた頃。
一階のロビーに着くと佳帆子の姿はなくて。


すっごくびっくりしてたなぁ、佳帆子。
まぁそれもそうか、
あんたの片思いもやっと実ったんだねって
言ってくれた時にはちょっと泣きそうになっちゃった。


そんなことを思い出しながら事務所を出ようとした瞬間聞こえてきた電話の音


着信:数原龍友


『は？！』

電話なんて珍しい、どうしたんだろ？


『も、もしもし…？』


龍友「あ、もしもしA？いまだいじょうぶ？仕事おわってる？」


『今帰ろうとしてたところ！大丈夫だよ…！』


龍友「あのさあ、今日早く帰れてんけど、もしよかったら今日家来ーへん？…その、そういえばまだ招待したことないなーって思ってんけど…」


『え…いきたい！…あ、』


そうだ、わたし玲於の夜ご飯係に任命されてたんだった

龍友「あ、無理だったら全然…」


『だいじょうぶ！…2時間後とかでもいい？』


龍友「全然ええよ、ほなまたあとで。」


やばい、めっちゃ嬉しい。
さあ、早く帰ってご飯作って何事も無かったように
家を出発しよう…！



この感じだとお泊りのパターンだよね？
別に何かを期待してるわけじゃないんだけどね？
一応お泊りセットももっていっとこう。

いそいで家に帰って、ハンバーグの準備して
あとは焼くだけにしてデミグラスソースも作って
鍵の開く音がしたのは20時を過ぎた頃
ちょうど身支度がおわって家を出ようとしてた所だった


玲於「ただいま〜え？何お前、今から出かけんの？」



『あ、おかえり！そう、か、佳帆子の家にまたお泊まりしてくるね！あ、ご飯もうできてるからあとは焼いて食べて！じゃあいってきまーす！』


玲於「ちょ、おい！」



一方的に用件を伝えて急ぎ足でマンションを出る。
今のは明らかにおかしかったよね、
やっぱり玲於に嘘をつくのは心苦しい。

平気で嘘をつける方がおかしいとは思うけど。
きっと玲於も嫌な気持ちにさせちゃったよね、
ごめんね、玲於。



着信：数原龍友



龍友「いまどこ？むかえにいく。」


『今家でたところだよ』



はぁ、すきだなぁ。幸せだなぁ。

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