好きって言ってよ２［佐野玲於］完結

伝われ ページ5

玲於Side



はぁ、ほんっと勘弁してよ．．．

どうせまたニヤニヤしながら待ってんだろうな〜って
ジュース2本買って外に出たら



「Would you like to go for dinner with us?」


…ったく、なにナンパされてんだよ
俺日本人でそんなことされてんの見んの
初めてだよ？自分の危機感の無さわかってんの？



正直、俺より身長高いしハンサムだったし
二人組だったから
ぶっちゃけ自信はなかったけど、


こいつ守るのは俺しかいないから。




俺にとって大切な人だからどっかいってくれ
って追っ払った。
ほんっと、まだこいつにもつたえてないのに
なんで最初にこいつらに話さなきゃなんねぇの
まじで勘弁してほしい



俺が超真面目な顔で言ったからか
物分りがまだいい方で助かったわ
イケメン二人もどっかいって
一通り説教もし終わったところで
グリフィス天文台へ歩みを進め直した。



［はい、これ］


『わ！わたしのぶんのジュースも
買ってくれたの？ありがとう…！』


［………なににやにやしてんすか］



『へ？してないよ？(にやにや)』



［いやもう隠しきれてないっすけど］



『いや〜、だって、玲於くんオレンジジュース
飲むんだなぁって、その、かわいいなって(笑)』


［ハイ没収〜］


『わ！ごめん！かっこいい！
かっこいいから！それ返してわたしの！』


［俺が買った］


『でもわたしが貰ったんだから
もうわたしのもの』


［お前のものは俺のモノ］


『そっかあ、じゃあいいよ…！(にやにや)』


［．．．］



あのさ、前から思ってたけどAちゃんって
絶対ドMだよね？
俺が何ゆってもこの子絶対にやにやして
喜んでんの、ほんと、とんでもない爆弾だわ…


…まあそんなところも真っ直ぐで可愛いなって
思い始めてる俺が１番爆弾かもしんないんだけど。




12月にもなったらさすが、
日が落ちるのもはやくて。
あっという間に太陽は俺達の前から姿を消した。


久しぶりに見るここからの景色も
Aちゃんと一緒にみてるからか
いつもより全然輝いて見えて。



『わ〜きれい…』





周りにいるのはやっぱカップルが多くて

標高が少し高いからかちょっと肌寒くて

柵に肘置いてキラキラした目で眺めてる
Aちゃんの横顔が可愛くて



俺の気持ち伝われって思いながら、









［…嫌だったら拒んで］

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