本気 ページ22
ASide
ギギギィ．．．
だめだめ、扉が開いちゃう、
お願いだから、いまは誰も来ないで…！
真っ暗だった非常階段の踊り場に
ゆっくりと光が差し込んできて
はぁもうついてないなあ、
なんでこんな時に限ってこんなところに．．．
………えっ……？
［．．．やっぱりここにいた。］
この時わたし、れおくんは本当に本当に
わたしのスーパーマンなんだなって
心の底から、そう思ったんだ
［おまっ．．．なに、また泣いてんの？］
玲於くん、わたしとおなじ目線になるよう
しゃがみこんでくれて。
…だめだよ、
わたしいまぜったい超顔ぶすだもん。
玲於くん、それから何も言わずに
自分の胸元に引き寄せてくれて。
『…ひっぐ、だめ、だよ、っ、お洋服屋濡れちゃうっ…』
［．．．いいから。 ］
そう言って玲於くん、トン、トンって
肩さすってくれて。
それだけで、自分でも驚くほど
とってもとっても安心して。
だんだん、地獄の果てに落とされた気分から
地上にあがってきたところ位までは回復してきた
［ …はぁ、Aちゃん、ほんと泣き虫。 ］
『…泣いてっ、ないもんっ…！』
はいはい(笑)って
笑いながら
トントンってしてくれて。
［…で、誰なの？なに言われた？こないだと同じ奴？…………やっぱちょっと俺１回殴ってくるわ、じゃねぇと気がすまねぇ…］
『…っ、ほんとにやめて…っ！』
玲於くんの体ぎゅって捕まえてあわててひきとめる
［……っ！］
『…いいからっ、ここにいてほしいの…っ、』
［………ここにいてほしいの？］
『…うん』
［俺に？］
『…うん』
［やっぱAちゃんは俺がいないと生きていけないもんね？］
『……うん。』
ははっ、可愛いやつ。なんて、
か、かわいいやつ？……
［Aちゃん。］
『…なあに？』
［俺さ、前にも言ったよね？Aちゃんのことは俺が絶対守ってあげるって。 覚えてる？］
『……うん。 』
［でもそれって、俺の自己満というか、本当の意味で守ってあげれてなかったと思うの。］
『……うん？』
［…Aちゃん、俺、本気だよ？ だからさ、何があったのか、どんなこと考えてるのかちゃんと教えてよ。ね？］
…思わず顔をあげる。
［俺がいるからさ。だいじょうぶだから。］
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REI - とても面白かったです!でもすいません、間違えて低評価押してしまいました。本当は高評価です。ごめんなさい。次回作も楽しみにしてます! (2019年6月30日 9時) (
レス) id: 6b6704601e (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - 好きって言ってよ 続編まってます！！ (2018年10月5日 5時) (レス) id: 6e9a42278c (このIDを非表示/違反報告)
隼大好き - 最初の方は、ハラハラドキドキだったけど、最後の方は、胸キュンキュンですね。 (2018年4月2日 8時) (レス) id: 28aba34e14 (このIDを非表示/違反報告)
GENE！大好き - とても良いお話でした。メッチャ、キュンキュンしました。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: fa7ed179cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 白あいさん» コメント本当にありがとうございます、嬉しかったです…！ (2018年2月10日 21時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2018年1月11日 22時
