好きって言ってよ２［佐野玲於］完結

モテる ページ13

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俺ここでまってるからって玲於くん
出てきたらほんとに女子トイレの目の前で
仁王立ちしてたからちょっと笑っちゃった。


『おまたせしました…！』




［ん。戻ろ。］




ひろーい空港のターミナルの端っこの方を
2人並んで、来た道を戻る。
これ1人だったら絶対迷子だったよ




［ねえ、そういえばさっき綺麗なお姉さん二人組に話しかけられた］





『…え！うそ、ナンパ？…えっと、逆ナン？』





［ばか、ちがうわ(笑)］





逆ナンの意味わかってんの？(笑)なんて。
わかんないから聞いたんだもん。



［…まあね、国内外問わず？俺もてるし？］



国内外問わず．．．
そうだよ玲於くんはモテるんだから、って、
そんなこと知ってるよ…！


『…ムゥ。わたしも昨日モテたもん。』


［あれは純粋なナンパじゃないの、
ほんと俺が来なかったらどうなってたかわかってんの？］


『じゃあ玲於くんのは？』


［純粋なナンパ］


『意味わかんない…』


ナンパって単語がもう純粋じゃないもん



『あ、そうだ、ねえきいて、今度、DJ ALANする時亜嵐くん私の作製した服着たいって言ってくれたの…！





こうゆうお話が舞い込んでけるのも
全部玲於くんのおかげだから。

うれしいな〜！なんて、
玲於くんも喜んでくれるかなって
お話したつもりだったんだけど



ドンッ！！





ドキッ！！！





突然右手で私の前の壁ドンッ！って




［…ねぇ、そうゆうのわざとゆってんの？］



玲於くんわたしを見る顔、すっごくこわくて。
ここがアメリカだからか、
いわゆる壁ドン？
状態なのに周りのひとたちみーんなスルー



『…わざと？何が……？ほんとのことだよ？』



［…やっぱ今のなし、なんでもねぇわ。］




ごめんって玲於くんそれだけ言って
先にスタスタ歩いて行っちゃった。




ドキドキ。玲於くんの横顔ってなんであんなに
綺麗なの。…じゃなくて。
また急にだからびっくりした。



『ちょっとまってよ〜！』





遠くでは龍友くんたちが
置いてくでぇ〜ってわたし達のこと
呼んでいるのがみえた。





玲於くんすごく大股でズカズカ進んでいくから
小走りじゃないと追いつけなくて。




『ねえねえ、きのうあの後どこ行ってたの？』



［べつに、ちょっとそこらへん。］




『ねえねえ、ナンパしてきた女の人可愛かった？』




［まあね。］







………なんなの、もう！

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