好きって言ってよ２［佐野玲於］完結

好きって言ってよ ページ28

玲於Side





そんなこんなで幸せな日々がすぎていって。
おつかれさまっした〜〜〜〜！！！！




新潟オールラスト、無事終了することができた。




『…玲於くん、すっごいかっこよかったよ！』



初めて、関係者席にAちゃんに来てもらったの。
楽屋からじゃなくて
ちゃんと生で俺のパフォーマンスをみてほしかったから。




いまはホテルの近くの川沿いを二人で散歩中。




『すごい雪積もってるね〜、あは！ホワイト・クリスマスだね…！』



［そうだね。…ねえ、Aちゃん、これ俺からのクリスマスプレゼント］



『え〜！うそ！うれしい！！！なんだろ…！』



はやくあけてよ、絶対似合うから。



『わ、めちゃめちゃかわいいネックレス．．．』



［でしょ？．．．それね、じつはLAで買ったの、ほら、天文台に行ったあのあと。］



『うわ、わたしのためだったんだね…どこか女の人のとこに行っちゃったのかと思ってた。』





［ばか、んなわけねぇじゃん(笑)］




なるほど、Aちゃんの 不安にさせてたのは
俺のせいでもあったんだな。


でも知ってた？ぜったい、誰よりもAちゃんのこと、四六時中考えてんのは、この俺だよ？



『…わ！まってごめん！わたし今日がクリスマスって知ったのさっきで！ほんっとにごめん何も用意してないの……』




［ははっ、Aちゃんのことだろうからどうせそんなことだろうと思ってた(笑)…物はいいよ、あとでAちゃん貰うから。］




『……えっ…！』




ふふ、顔真っ赤にしてやがんの、暗くて見えにくいけど耳まで真っ赤だからすぐわかるわ、かわい。





［ねえ、すきだよ、Aちゃん。］




『わたしも。だいすき。』



［ねえ、ちゃんといってよ］



『へ……？』




［ちゃんと言って、俺のこと、好きって言ってよ］






『……玲於くん、だいすきだよ…！』







やっとやっと手に入れた、
俺だけの、大切なひと。





好きって言ってよ。 (完)

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