好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

イヤホン ページ18

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次の日朝、楽屋来たらまだ誰も来てなくて。
今日夜ごはんなに作ろっかな〜って考えながら
メイク道具のセット、用意していたら、





涼太｢おはよ、Aちゃん｣



『わ！お、おはよございます！』



朝からニコニコ王子がいて。
わあきのうあからさまに避けちゃったからちょっと気まづいなあ、なんて。


でも、涼太くん、そんなこと気にさせないくらい自然に



涼太｢今日は前髪あげてほしいな〜｣



なんてナチュラルにメイク台の前に座った。

珍しく片耳イヤホンしてて、



『なにきいてるんですか？』



涼太｢これさ、新しい音貰ったんだけど、この曲調にはどんな歌詞がしっくりくるだろうって、ずっときいてるんだよね｣




『わぁすてきですね〜…！』


涼太｢聞いてみる？｣


『いいんですか！』



いいよ、(笑)はいどうぞって、イヤホンかしてくれた。


わあ、素敵なメロディー．．．



『すごい、素敵な曲ですね！…これに歌詞がついたらもっともっと素敵になるんだろうなぁ……！』




そしたら涼太くん、はははってわらって。
はあ今日も笑顔が似合うなあ．．．




涼太｢じゃあ、制作進んだらまた報告するね^^｣




『わ！嬉しい！楽しみに待ってますね！…』



ご飯行く時、その話もまたしよ、楽しみだね、
なんて
はぁ、忘れてたのにまた無駄にドキドキしてきちゃった。



『そういえば、どこに食べに行くんですか？？』



もうお店とか決まってるのかな。



涼太｢ん〜ひみつかな。｣



何も心配しなくていいよ、なんて。
はあ(泣)りょうかいです。



涼太くんの髪のセット終わったら、当たり前のように玲於くんが次に座って。



『玲於くんおはよう！』



ぶっちゃけ、来てたことに全然気づかなかったや。笑




［…涼太くんと何話してたの］




軽くスルーそしてその質問は強制回答ですか、、



『え〜なんだろ、いろいろ？』





［あっそ。］


『んね！いつも思ってたんだけど玲於くんってなんのゲームしてるの？』



［ゼルダ］



『うそ！わたしゼルダの伝説ガチ勢だよ！特にふしぎの木の実ガチ勢！全クリ３回した！！』



［ふしぎの木の実超昔じゃね？］



そうだよだってまだゲームボーイの時代だもん。
え〜〜みせてよ〜って言うと
嫌だ、って言いながらもみせてくれる玲於くん。





最初はいじわる！ドSって思ってたけど

玲於くんって本当はすごく優しくて、

ただちょっと不器用さんなだけなのかもしれない。

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