好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

肉じゃが ページ16

ASide



その日は初めて夕方くらいに帰れて、
時間がたくさんあったから肉じゃがでも作ろ。
…あ、こないだのお礼もかねよ。


お料理してお風呂入って、うつらうつらしてたら


ガチャガチャ
．．．あ！帰ってきた！


ガバッ
『玲於くん！』


［うわっ、びびった！］


おうちに入る前に急いで玄関あけたら想像通りの反応をしてくれる玲於くん。



『ね！肉じゃが作ったんだけどさ、食べない？』


［え？おまえ料理できんの？］


第一声がそれかよ！(笑)今日もドSさんだなぁもう、！嫌いじゃないけど！(ドM)



『いいらないならべつにいい』


［あーわかったわかった、食うから］



今からそれ持ってきてよ、一緒に食お。そう言い残して部屋に入ってった。




お鍋で持っていこうかお皿で持って行こうか迷ったけど、どん兵衛消費を阻止すべく
できるだけお鍋にいれてもっていった。


『おじゃしま〜す、お台所かりるね〜〜！』



返事も待たずにお鍋を火にかける。
誰かと一緒に食べれるなんて嬉しいな…！





『ど？ど？』

［．．．めっちゃうまい。］


『わぁ〜〜い！！！』

素直に褒めてくれるなんて思ってなくて、全力で喜んじゃう。



［…どん兵衛にお湯しか注げねぇのかと思ってたわ］


『それは玲於くんでしょ！』

［は、ちげぇし、んなことねぇし、］



『だって昨日来た時どん兵衛の空増えてたも〜ん！へへっ』



［…じゃあさ、］





急に真剣な眼差しになって、



［おまえが飯作ってよ、俺の分も］



『．．．え、プロポーズ？』


［違うわばか(笑)］



なーんだ、ちょっとドキッとしちゃったじゃん。




［わかった？あしたから俺の分も、ヨロシク］




わあ、有無を言わさぬこの圧力感。



『え〜〜じゃあ毎日わたしに千円投資してよ〜〜』


［は、おまえばかなの？千円は流石に高すぎでしょ。…五百円ね。］



本当に払ってくれるんだ！それなら作る！(笑)
どうせついでだし、誰かのための方が頑れるし。




『わ！ほんと？じゃあ貯金箱持ってくるね！！』




．．．なんか楽しくなってきたな、！！




［貯金箱はやめてくんない？俺毎日募金するの？やめて、クソツボだわww］



は！わたし本気だし！



『ねぇ今日ね、隼くんとアメコ行ったの！』


［うん、知ってる］


『あのね、こないだ楓さんと唯さんとランチ行ってね！』


［へえ、どこいったの？］







．．．なんか話の内容によって態度違わない？(笑)

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