みかん ページ2
玲於Side
ピンポ〜ン
わ、今俺寝てたわ
あ?誰だよこんな時間に
宅配?さすがにちがうか
いまいい夢見てたとこだったのに
[は〜い]ガチャ
『あ!こんばんわ、夜分遅くすいません!
お隣に引っ越してきた平野Aです、よろしくお願いします!』
そこには俺と同じくらいの身長で年下位の
紙袋を手に下げた女の子が立っていた
[はぁ…]
『これ、おばあちゃんちで育ったミカンです、よかったらどうぞ!』
こうゆうのってほら、おれこうゆう立場だからさ
あんま受け取りたくないタイプなんだけど
[どうも…]
押しに負けてしまった(笑)
『わたし東京出てきたばっかで
なんにもわかんなくて、
だからいろいろ頼っちゃうかもしれないんですけど、
どうか見捨てないでやってください、では!』
いやいやいや、
なんにもわかんないのは仕方ないけど
俺のことも知らないわけ?
まあそれならそれでいいや。そのほうが
色々都合いいし。
その子は嵐のようにバーっと喋りたいこと喋って隣の部屋に帰っていってしまった。
[...ってかこんなに食えるわけねぇだろミカン…]
右手にはありったけ袋に詰めてある大量のミカン。
明日メンバーにあげよ。
扉を閉めようとした瞬間
ガッシャーーーーン!!!
隣から何か崩れた音が聞こえる。
[はぁ今度は何…]
しょうがない、見にいってやるかって
俺の良心が働いて
(コンコンッ)
[あの、大丈夫っすか]
ドア越しに声を上げたけど返事はなく
[ったくめんどくせぇな...]
いちおうしつれいしまーすってゆって
ドアをあけると
[うわなんだこれ]
そこには山積みだったであろうダンボールが崩壊してて
『いたたたた...(泣)』
さっきの女の足にヒットしてた。
[はぁもうなにやってんすか、ちょっとお邪魔しますよ]
そう言ったらえへへ、すいませんって
なんで喜んでんだお前(笑)
[はい、これでよしっと。
ってかほんとに今日引っ越してきたって感じっすね。]
部屋を見渡すとダンボール、ダンボール、ダンボールだらけ。
『そうなんです、でも明日からもうお仕事行かなくちゃいけなくて、引っ越しが上手く手続きできてなくて、汗』
はぁこんなんで大丈夫かよこの人。
『名前...』
[は?]
『お名前、聞いてなかったなーって、
わたし、平野Aです!』
はいそれさっきも聞いたから。
ほんと変なやつ(笑)
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ふたば - 名前入力して、苗字みたら、同じ苗字ですごくびっくりしました笑笑 (2018年1月15日 20時) (レス) id: 6baa600086 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます。少しでも日常の糧になればと思います。!! (2018年1月11日 21時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます。ぜひ引き続きにやにやしていただけたらと思います…!笑 (2018年1月11日 21時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 春華さん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです…! (2018年1月11日 21時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - はじめまして!このお話すっごく楽しませてもらってます!次の更新もとても楽しみです! (2018年1月8日 20時) (レス) id: e902c191d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2017年12月26日 21時