好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

隣 ページ48

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まちにまった渡米当日。
空港まで現地集合だったから
きのう玲於くんと決めてマンションからタクシーで
一緒に行くことにした。




空港について玲於くんと並んで
コロコロを引っ張る。



『んねえ、羽田空港ってこんなに綺麗で広いんだねしらなかった……』


［Aちゃん田舎娘だもんね］


『うん…文明の発展って凄い…』


［あれ、そこ認めんの？(笑)］



うふふ、たのしいな
あ、みんなもう集合してる。


『おっはようございま〜す！♪』


［ざいま〜す］


亜嵐｢え〜〜一緒に来たの！…まあそうか、
そうだよね(にやにや)はい二人ともおっはよ〜〜！｣



隼｢おはようーあ、俺たちも一緒に来たの〜〜！｣


［聞いてねぇから］


…朝から賑やかだなあ(笑)




全員揃った所で玲於くんたちとは別れて手続きをする。




もうね、国際線の手続き全然わかんなくって。
ただただ楓さんと唯さんの後ろについて行った。




やっとこさ搭乗時間。
ここまできただけでもちょっといや結構疲れたのに
これから大丈夫かなわたし…苦笑





真ん中の４人がけの椅子に
唯さん、スタッフAさん、楓さん、わたし
の順で座る。いよいよテイクオフ…！



楓さんと楽しみですね〜〜なんてお話して現地の
雰囲気とか生活様式とか色々教えてもらってた。





やっと機体も安定してきて、さあいまから
何しようって時に後ろからトントンって肩叩かれて







隼｢Aちゃん、もしよかったらさ、
あの、席変わってくんない？｣


『へ………わたしの楓さんなのに……！』



隼｢まあまあ。(笑)俺の隣、
玲於なんだけど、それでもだめ？｣



『………仕方ないなあ。』



こうして楓さんに、お元気で(泣)って挨拶して
手荷物もって後ろの方の玲於くんの席へ移動した。






玲於くん、通路横に座ってて、
イヤホンして足組んで寝てて、
わ、どうしよう、ってあわあわしてたら
パチッて急に開眼して





『っわ！玲於くん起きてたの…！』



［なに、隼に追い出されたの？(笑)］




『うん、席変わってって言われちゃって
あ、嫌だったらごめんね…！あの、隼くんに
やっぱりかわれないってゆうから…』




［ばか、んなことない、隼より、その、
お前が隣の方がいいから。はい座って］




そういって玲於くん通路横の席あけてくれて。



［…なににやにやしてんの？
顔きもいよ？(笑)］







どうしよう、わたしこの席にいたら一生
にやにやとまんないかも。

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