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さっきまで羽織っていたパーカーを
抱くように眠ったA。
結局Aは、
あの後何も言わなかったけれど、
なんとなく平野先輩が
絡んでいることは明らかだった。
髪に指を通すと香る
彼女のものではない
別のシャンプーの香り。
そして、パーカーから漂うのは
甘ったるい香水の匂いだった。
こんなの、俺は1人しか思い当たらない。
なぁ、A。
俺言ったよな？
平野先輩はやめとけって。
なんでよりによって…
なんで傷付くのを分かってて
あいつを選ぶんだよ。
もっとさ、他にもおるやろ。
乾いた涙の跡をなぞりながら
そんなことを心の中で
彼女に問いかける。
もちろん欲しい答えなんて
返ってくるわけないんやけど。
「…………ひら、」
廉「…っ……、」
あぁ、そうか。
夢の中でも平野先輩、か。
お前、ほんまアホやで。
結局こうやって泣く羽目になるんやから。
それでもあの人がいい理由って何？
俺には分からんよ。
でもこんな馬鹿な彼女に
寄り添い世話を焼く俺も俺か。
A、可笑しいってことぐらいさ、
自分でも分かってんねやろ？
じゃあさ、もう全部やめろよ。
俺、Aには傷付いて欲しくないよ。
泣いてなんか欲しくないよ。
小さなその手を握って
ゆっくり指を絡ませる。
どうか、自分のことをもっと
大切にして欲しいと
そんなことを切に願いながら。
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みう(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます^^今までの作品も読んでくださりとても嬉しいです、そして温かいお言葉の数々も嬉しい限りです(；；)これからも是非お付き合い頂けると幸いです。今作もご愛読ありがとうございました！ (2020年10月23日 23時) (
レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 完結おめでとうございます！みうさんの作品読んでます、いつも切ない感じで恋愛ってそんなに上手くはいかないもの、人の気持ちってそんなに簡単にいかないものって現実を見せられてる気がします。いつも素敵なお話ありがとうございます！また新作も楽しみにしてます！ (2020年10月23日 22時) (レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2020年9月16日 17時
