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翔「やっぱり…気遣わせてるよね、ずっと。」
…やばい。色々考えてて黙りすぎた。
鼻の頭を掻きながら、気まずそうに私に謝って
「ううん、違うの！
ごめん、今日のこととか色々ね、考えてて…笑」
翔「いいよ、無理しなくて。」
マジで久々だしね笑、と苦笑する彼。
気を遣わせてるのは私の方だ…
翔「今までもなかなか…つーか1度も
Aとは会えてなかったし。
まさかそんなに予定が入れ違うとはね。笑
…偶然だと、俺は思ってるけど。」
…避けられてたわけじゃなかったんだ。
ほっとした。
だけど同時に、そんな運命を悲しくも思った。
翔「…まあだけど、元気そうで安心した。
仕事もプライベートも充実してるみたいだし？笑
俺も頑張らなきゃなあって、刺激受けたよ。」
「刺激受けるのは私の方だよ。笑
こんなに活躍してるなんて…
知ってはいたけど、改めてすごいなあって。」
翔「嬉しいわ、ありがとう。
なんでだろうね、Aの褒め言葉は素直に入ってくんの。笑」
うつむきがちに照れるその顔が好きだった。
前にも言ってくれてたね、
なぜか私の褒め言葉は、すんなり入ってくるんだよって。
…ほら、こんなこと不意に思い出して
勝手に苦しくなってるの。
それを知ったら、貴方はどう感じるんだろう。
何もかも、忘れてしまっているとしたら
そんなこといつまで経っても覚えてる私を、
不快に感じたりするんだろうな。
…そんなことをぐるぐる考えて
しばらく黙っていたら、
彼が思い出したように口を開いた。
翔「あいつらには言うタイミングなかったんだけど
ひとつ報告があってさ。」
「ん？」
翔「嵐がね、ドームでコンサートが出来ることになったんだ。」
「え、それって…！」
翔「うん。…やっと叶ったの。」
「ほんとう！おめでとう！」
ずっと前、彼が言っていたこと。
"いつかドーム公演が出来るようになったら、
その時は…Aもコンサート見に来てよ。"
彼の腕の中で言われたそのセリフが、
一瞬にして蘇る。
翔「…来て欲しいんだ、Aには。」
どういう意図で言っているのかわからない。
だけど…
あの時の約束を覚えていてくれてるの？
「…行きたいな。」
ついとっさに、本音を答えてた。
暗い車内で、彼が目を丸くしたのがわかる。
あの時以来初めて、心からの言葉を返せた気がした。
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らびりんす(プロフ) - 柚さん» はじめまして！ありがとうございます、嬉しいです(^^) (2017年5月9日 12時) (
レス) id: f1ca372844 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - はじめまして。このお話のファンです！これからも楽しみにしています(*^-^*) (2017年5月9日 3時) (レス) id: 4a5934561b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽 | 作成日時：2017年3月27日 8時
