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彼とは、
同じ会話の輪の中で笑いあったのも久しぶり。
久しぶりとはいえ見慣れた仲間に囲まれて
いつもの優しい顔で微笑んでくれる彼を前に
緊張なんてしてる方が失礼だった。
思った以上に、ごく普通。
…たぶん、そうあるべきだよね。
神「…そうだ、翔！おめでとう！
この前スポーツ紙で知ってビビったわ。」
翔「え？ああ…あれか、サンキュ。笑」
由「ん？知らない、なんの話？」
神「コイツ、ついに今年の秋から報道やるぜって話。笑」
由「えーーっ！」
将「ずっと言ってたもんな、マジでおめでとう。」
翔「…ありがとう。本当、おかげさまで。」
知らなかった。
彼がキャスターになるということも
それを前から目指していたということも。
将也くんによると、大学時代のうちから
事務所に掛け合ってはいたそうで。
前例がない分、なかなか話が進まなくて
今ようやく…彼の夢が形になったみたい。
…私が知らないことなんて、
きっとまだ沢山あるんだろうな。
翔「最近？去年撮った映画がもうすぐ公開になるから、そのプロモーションで番組に出ることが多いかな。」
翔「舞台はまあ…結構キツかったよ。笑
元々興味がある内容だったし、意味はあったかなと思うけど。」
翔「あとはそう、年始にソロコンサートやるからさ
良かったらみんなで来て欲しいんだけど。」
…こんなにも、活躍してるなんて。
お仕事のことを照れ臭そうに、
でも楽しそうに話す彼を見て
胸が苦しくなるのはどうしてだろう。
彼は前以上に手の届かない存在になっていて
ただでさえ近くには感じられなかった距離が、
さらに遠く、遠く感じたから。…かな。
きっと…
私には未練があるわけじゃない。
どんどん輝きを増す彼に、
新しく憧れを抱き始めただけ。
過去の記憶に囚われてるわけじゃない。
口に出すことは許されないけど、
その過去に誇りを持つことくらい、いいでしょう。
…そう開き直ったら、少しは楽になれた。
翔「よかったら、来てくれる？」
一人一枚渡されたソロコンサートの招待券を
彼の手から受け取って。
この日一番の自然な笑顔を、
彼の目を見て返せた気がした。
今でもあなたを、
大切で、誇らしく思っているんだよ。
人として好き。
何より、感謝してるの。
いつか堂々と伝えられる日は来るのかな
…翔君。
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らびりんす(プロフ) - 柚さん» はじめまして！ありがとうございます、嬉しいです(^^) (2017年5月9日 12時) (
レス) id: f1ca372844 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - はじめまして。このお話のファンです！これからも楽しみにしています(*^-^*) (2017年5月9日 3時) (レス) id: 4a5934561b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽 | 作成日時：2017年3月27日 8時
