・・・・・・#2 ページ27
由莉と会った同じ日に、
小川くんに呼び出されて二人で会った。
こうして二人で会うのはいつぶりだろう？
…前に呼び出されて会った日のことを、
積極的に思い出したいわけではないけれど。
小「聞いたよ？将也に。」
久しぶりに会った小川くんは
髪型か焼けた肌のせいか、少し雰囲気が変わっていた。
小「おめでとう、10年ぶりの彼氏！笑」
「そんなに経ってないんだけど…！笑」
小「今日は人妻と最後のメシでも行こうかなって！笑」
「結婚もしてないんだけどな…！笑」
でも、中身は相変わらず。笑
小「で、本題。Aがまだ櫻井を、
…あ、あえて名前出すよ？笑、」
小川くんは、学生の頃6人でよく来ていたイタリアンに連れてきてくれた。
懐かしさにあたりを見回していたら、急に出てきた彼の名前。
櫻井。櫻井翔。うん、なんだか懐かしい響き。笑
小「櫻井をさ、引きずってるんだとしたら。
俺はAを諦めてなかったよ？
だってアイツ相手ならいつか勝てるかもしんねーもん！笑
アイツの顔がいいこともスペック高いことも、
Aとすげー合うし仲良いことも知ってるけど
アイツは何よりも、Aに誠実じゃなかった。
だから奪えると思った。アイツより俺の方が誠実に向き合えるから。
でも、相手がアイツじゃない今さ。
ちゃんとAを諦めるから、安心してよ。
Aにいくらアプローチしたって
友達枠超えられないのはもう慣れてるしさ！笑
何より、今のヤツはAのこと、
誠実に向き合ってくれそうだから。
俺もいつまでも叶わない片想いしてられるほど余裕ねーんだよな！笑
親父の跡継がなきゃなんないし、これでも俺見合いではモテんのよ？笑
Aは、櫻井より、今の人を選んで正解だった。
Aのこと一番見てた俺が言うんだから安心してよ。笑
そういう人が見つかってよかったな。幸せになれよ。」
小川くんは、相変わらずな口調で語ってくれた。
気持ちに応えられない申し訳なさもあって、
前から少し真意を問うことをためらっていた面もあったけど。
だからきっと、わざわざこうして話してくれた。
言われて初めて気がついたけど、私にこうして誠実に、一番時間をかけて向き合ってくれていたのは
小川くんだったかもしれない。
だから、精一杯。今の私の思いを。
「ありがとう！」
続く (更新停止中)
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←2006/7/22 #1
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らびりんす(プロフ) - 柚さん» はじめまして！ありがとうございます、嬉しいです(^^) (2017年5月9日 12時) (
レス) id: f1ca372844 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - はじめまして。このお話のファンです！これからも楽しみにしています(*^-^*) (2017年5月9日 3時) (レス) id: 4a5934561b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽 | 作成日時：2017年3月27日 8時
