・・・・・・#3 ページ13
将「…ここまで聞いた上でひとついい？」
いつの間にか夢中になって話していた
わたしを遮るように、将也君が口を開いた。
将「それさ、Aは何が心配なの？」
「え…？」
将「俺なんて返信すらほとんど来たことないよ。
だから電話なんて出たって聞いて、俺はそっちに驚いちゃった。笑」
「…そうなの？」
将「つーか。あいつも理不尽な奴だよなあ。笑
忙しさ察してこっちは控えてやってんのに。
やっぱAには甘いんだね、翔も。笑」
羨ましいぜ、なんて言って将也君は笑った。
将「去年だってほとんど音信不通。
…ああでも一回だけあったかな、
あいつが出られなかった講義の試験範囲教えてやったら、
その時だけは一言だけ返信が来た。笑」
「えっ、一言だけ？」
将「そう。何が”サンキュ！”だよ、ホント都合いい。笑」
そう言いながらも、将也君はなんだか楽しそうにしていた。
本当にいい友達、なんだろうな。
彼のことをちゃんと理解している。
そうじゃなきゃ、きっとそんなに寛容になれない。
わたしは…将也君ほど彼を理解できてないのかも。
将「…それで？二つ目は？」
「え？」
将「Aが思う、違和感ってやつ。
俺、その不安要素全部ぶっ潰してやる自信あるな〜。笑」
あいつの代わりに弁明してあげる。
わたしの目を見てはっきりとそう言った将也君が
なんだかすごく頼もしく見えた。
…こんなことで悩むなんて、情けないな。
そんなぐちぐちした考えを今日で打ち切る意味も込めて、
次に感じた違和感についても話すことにする。
だけど
将「…意外とカッコ悪いんだなあ翔も。
余裕なさすぎ、何自分の彼女こんな不安にさせてんだよ。笑」
きっとわたしを安心させるために
将也君が放った何気ないこの一言が、
妙に印象に残った。
長い間一緒にいる将也君にとっても、
その点に関しては”意外”、なんだね。
それはわたしが弱すぎるから？
…それとも、
彼の中でなにか…気持ちの変化があったから？
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らびりんす(プロフ) - 柚さん» はじめまして！ありがとうございます、嬉しいです(^^) (2017年5月9日 12時) (
レス) id: f1ca372844 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - はじめまして。このお話のファンです！これからも楽しみにしています(*^-^*) (2017年5月9日 3時) (レス) id: 4a5934561b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽 | 作成日時：2017年3月27日 8時
