おさらばだ。 ページ37
食べながら、その後も話したりしてたら、あっという間に時間は過ぎていった。
「ごちそうさま。」
翔「いえいえ、バレンタインのお礼ですから。」
お店を出て、翔が家まで送ると言ってくれたので、再びお言葉に甘えて一緒に帰ることになった。
翔と制服姿で家に帰るなんて、初めてでドキドキする。
第2ボタンも嬉しかったけど、これも物凄く嬉しい。
それに制服デートみたい。
それを翔と出来るなんて本当に夢みたいだ。
「本当に2つ食べちゃった。」
翔「いんじゃね？俺、少食アピールされるよりも美味しそうにたくさん食べるほうが好きだけど。」
さらっと嬉しいことを言ってくれて、それでもドキドキする。
「なんかデートみたいだね。」
翔「そう言えば初めてか、こういうの。」
「そうだね、なんか新鮮。」
翔「俺も。ってかハナジョの高校の制服着てるA、初めて見た。」
「中学と比べてどう？」
翔の目の前に立って、くるっとターンしてみる。
翔「清楚でお嬢様っつーか、中学よりも大人びたんじゃない？」
「...照れるな、なんか。」
自分から"どう？"って聞いたのはいいものの、翔の言葉を聞いて照れる。
翔「Aが照れたら、こっちまで照れる。」
翔がそっぽを向いて、ゆっくりと歩きだす。
翔「ほら、帰るぞ。」
照れてる翔を少しいじめたくなって、さらに照れることを言ってみる。
「翔もブレザー姿、似合ってるしかっこいいよ。」
翔「ん。」
「あと、ネクタイを少し緩めてるのもカッコイイ。」
翔「もういいから、言わなくていいから！」
「んぐっ」
翔が後ろから私の口を手でふさぐ。
すぐに腕を叩くと離してくれた。
「口ふさぐの反則だよ！」
翔「仕方ないだろ、Aが俺をいじめてくんだから。」
「だって、照れてる翔が可愛くてつい...」
素直に言うとバーカ"って、肩を結構強くパンチされた。
「痛いってば。」
翔「これでチャラな。」
ニッと満足げに笑う翔。
幼馴染みたいな関係だとしても、
今は恋愛対象で見てもらえないとしても、
こうして隣を歩いているし、翔と笑っている。
まあ、彼女が今はいないから余裕を感じているのかもしれないけど、今はそれに甘えよう。
"私なんて恋愛対象として見てもらえない"と卑屈になるのは、もうおさらばだ。
私がそう決意した、ある春が近づいた日のこと。
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あーとlove - 杏さん» 初めまして。トキメキを少しでも読者様に与えられているのなら嬉しい限りです＾＾ 今の世の中は...秘密です(笑)でも、次第に近づいてはいますよ(笑) (2016年6月9日 3時) (
レス) id: e78417d479 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 初めまして。ドキドキが止まりませんo(^o^)o 恋って良いなぁ〜とすなおに感じられましたv(´▽｀*)／反対に今の世の中は大丈夫かな？(笑) (2016年6月7日 18時) (レス) id: 796190a8d0 (このIDを非表示/違反報告)
あーとlove - 藍宮イウさん» 読み手側になると、自分の拙さが目に見えるというか浮き彫りにされるよ（笑）だから、少しずつ改善はしているつもり！ そうなんよ、嫌でもベテランと言われる年数になってしまう（笑）ベテランって言われちゃうと戸惑う（笑）そんな凄くないですよー！って（笑） (2016年6月2日 3時) (レス) id: e78417d479 (このIDを非表示/違反報告)
藍宮イウ(プロフ) - あーとloveさん» 読み手すると影響するの、わかる！素敵だなって思う作品にはやっぱり共通点あったりするもんね…！もちろん年齢も関係あるよね笑特にうちらが書き始めた時ぐらいの年齢層が多いから年重ねるにつれてベテラン感が増す！笑 (2016年6月1日 22時) (レス) id: e48a7e11b1 (このIDを非表示/違反報告)
あーとlove - な 〜ちゃんさん» ありがとうございます！そう言ってくださってとても嬉しいです。これからも、きゅんきゅんしたもらえるように頑張ります＾＾ (2016年6月1日 16時) (レス) id: e78417d479 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーとlove | 作成日時：2016年5月26日 1時
