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実力の差は、一目瞭然だった。
「うむ、悪くは無いがまだまだ下手だな!」
豪快に笑う炎柱様と、
息を切らして言葉を発することも出来ない私。
たしかに癸の私と柱では差は歴然であろう。
だが、少なからず剣技に自信があった私にとって、
それは初めて感じた高すぎる壁だった。
悔しくて悔しくて、視界が滲む。
唇をかみ締めて、下を向く私に足音が近付く。
「俺の継子になるといい!」
顔を上げると、差し伸べられた手。
「君を、一人前の炎の呼吸の使い手にしたい。」
最近継子が柱になってしまって寂しく思っていたところだ!と笑う姿に、いつのまにか頬を濡らす涙は乾いていた。
『必ず、一本取ってみせます。……師範。』
「うむ!楽しみだ!」
これが、私と師範の出会いだった。
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愛之助(プロフ) - あ〜〜😭URL送ってくれてありがとう…煉獄さん本当にかっこいい解釈一致でしかないもういっつも文が最高かてぇ…本当に無料で読ませてくれてありがとう…🙏 (2021年11月2日 21時) (レス) @page23 id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん読んでいただきありがとうございました!あるとすればそれは…の内容はほんと、好きに想像してください!ふふふ (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - ひよさん» 遅くなり申し訳ありません!!最後までお読みいただきありがとうございました!煉獄さん、ずるい男です。もう呪いでしかありませんでした…来世があれば一発ビンタしたいです。← (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 澪凪さん» 遅くなりごめんね!読んでくれてありがとう♡そんな大したことないからそんな褒めなくていいよ!笑 (2021年10月19日 9時) (レス) id: 7ac5652e2e (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 完結おめでとうございます!切ないっ(/_;)/~~いつも解説ありがたいです!それ とは何か…まだわからない私です(ごめんなさい)唯梨さんの小説読めて嬉しいです!! (2021年9月30日 7時) (レス) @page22 id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯梨 | 作成日時:2021年9月18日 21時