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村全員が立ち上がったのを見て、相談所の人は申し訳なさそうな顔で外に出てきた。
そして、確かにか細い声で、頭を下げながら言ったのだ。
「申し訳ありませんでした……。ただちに、処置を行いたいと思います」
***
「やめ、て…お願い。雪見の部屋は……」
「うるっさいっちゅーねん！……あ”？電話か…。帰ってくるまでにかどいとらんかったら、ブッ殺すけんなッ！」
「ひぃ………」
『もしもし、清村さんのお宅でしょうか』
「あ”？そうやけん」
『児童相談所ですが、きよ君は御在宅でしょうか？』
「……キヨは今、風邪で喋れん。代わりに俺が答え…」
『きよくんでなければ、意味がないんです。いるのでしたら、代わっていただけますか。代わっていただけないのであれば、直に調査員がそちらへ向かいますが。』
今回はえらい強気やんけ…、そう鉄平は思った。相手も引いてこない。ここは、相手の要求を聞き入れるのが一番だ。
二階へとあがっていき、乱暴にキヨの髪をつかんでよく聞こえるようにはっきりと言ってやる。
「キヨ、ちょっと相談所の人が話したいて。……なぁ、分かってんな？仲良し家族やけんな？」
キヨは、その言葉に虚ろな目のまま黙って頷いた。
***
『もしもし……』
「きよさんですか？…そちらのお宅に問題は_」
『ありません。』
相談所の人が、そうですか…と何も言い難い表情で頷いたのを見て、思わず私は受話器をぶんどった。
「もしもし！キヨ？私、Aだけど」
『………』
電話の向こうは無言だったが、確かに息使いは聞こえてくる。私は構わず続けた。
「今日はね、キヨのために千人以上の人が集まってくれたの！キヨにも見せたかったなぁ、あの…」
『そんなの、信じられねぇ』
久しぶりに聞いたキヨの声。元気さなど微塵も残ってはいなかった。
言い返したいのに。言いたいことはたくさんあるのに、私の口からは何も言葉が出てこなくて。
その瞬間、ヒラくんが受話器を奪った。
***
「ねぇ、キヨ。キヨは耐えることで雪見が帰ってくると…思ってる？」
『……』
無言ではあったが、図星なのか少し息を吸う音がした。
***
待 た せ た な
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しの(プロフ) - 一番最初から全て読ませていただきました！ひぐらしのなく頃にの原作ファンなのですが、あの独特なすこしゾワリとするのに好奇心を駆り立てられるような感じが感じられてとても素敵です……！ (2017年6月14日 4時) (
レス) id: a87db4afc4 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす - ひぐらしのなく頃には知りませんがいいお話です!更新、頑張ってください! (2016年11月23日 17時) (レス) id: e1dd9fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - ダイアナさん» コメントありがとうございます！了解致しました、暫しお待ちをー;; (2016年7月28日 11時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ - 皆様は「次まだかなぁ」って感じのワクワク感が大好きみたいですけどあたしは苦手かなぁ… 更新待ってます！ (2016年7月27日 23時) (レス) id: 3444009ee5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - かなでさん» そうなんです長いんですよ。原作はもっと長いんですよ((はい、是非最後までお付き合い下さい！コメントありがとうございました！ (2016年5月15日 19時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たけのこご飯
作成日時：2016年4月17日 19時
