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「注射を忘れたキヨは、先生の足音を叔父のものだと誤解してしまった。そうしたら、もう先生が何を言っても叔父にしか見えないんだよ。」
……知らなかった。あいつが、そんなー…。
病気……病気、そうだ！
「病気だっていうなら、キヨを入院させればいいじゃない！それなら、叔父からも遠ざけられるし…」
「それはp-pが提案した。…でも、キヨが断ったんだよ」
医者が入院って言ったら普通断れないじゃない。
ましてや、これは入院に近い保護。断る理由なんてないのに。
「…キヨから、聞いた話。キヨが家に帰らないと、雪見の部屋がなくなってしまうんだよ。清村の家は雪見が帰ってくるまでキヨが守らなくてはいけない場所。」
ヒラくんが、諦めの表情でうつむく。
……なに…それ。
つまり、叔父の野郎はキヨの弱味を握ってる……って、こと？
私の足は、清村の家へ向かおうと立ち上がった。
それはまるで理性のない動物。殺人衝動だけが、私を動かした。
「Aっ！A、短気はだめなんだよっ！今までやってきたことを棒に振るつもり！？」
……そう、そうだ。
クールになれ、私。ここで全てを棒に振ったら、みんなの協力が……。
「A。僕は信じているんだよ。…今回のAは、救えるって。それも暴力的解決じゃなくて、正攻法でキヨを救えるって！」
今回の私？
たまにヒラくんが何を言っているのか分からなくなるけれど、応援してくれてるってことは分かる！
「勿論！任せて、任せておいてよねっ！」
**それから何日かたち。……この何日の間に村や弦さんを説得させたりと熱い展開がありますが、そこはみなさん気になったら原作読んで←←**
これで、何回目の陳情か。
でも、今回はひと味違う。町会も、弦さんもこちらの味方になってくれた。
「Aちゃん、今日が正念場やね」
「…うん。みんな、今日こそ絶対に！」
私の大声が、轟音にかきけされる。…なんだ、なんだ？その音は、児童相談所から聞こえる。
耳を塞ぎたい気持ちをおさえながら、私たちは音のする方へ行ってみると
「清村くんを助けろ！」
「話を聞いて！」
「叔父の虐待から救って！」
ぉおおおおおおぉぉお…というのは、人々の声だったのだ。
……歩道まで、人が溢れてて、え、え、え。
「すごっ……」
「今朝、家の婆っちゃが連絡網回していたよ。やっと村一丸となってキヨを救うってのに踏み出した感じだね」
い、い一体何人……。千人、いやそれ以上いる！
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しの(プロフ) - 一番最初から全て読ませていただきました！ひぐらしのなく頃にの原作ファンなのですが、あの独特なすこしゾワリとするのに好奇心を駆り立てられるような感じが感じられてとても素敵です……！ (2017年6月14日 4時) (
レス) id: a87db4afc4 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす - ひぐらしのなく頃には知りませんがいいお話です!更新、頑張ってください! (2016年11月23日 17時) (レス) id: e1dd9fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - ダイアナさん» コメントありがとうございます！了解致しました、暫しお待ちをー;; (2016年7月28日 11時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ - 皆様は「次まだかなぁ」って感じのワクワク感が大好きみたいですけどあたしは苦手かなぁ… 更新待ってます！ (2016年7月27日 23時) (レス) id: 3444009ee5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - かなでさん» そうなんです長いんですよ。原作はもっと長いんですよ((はい、是非最後までお付き合い下さい！コメントありがとうございました！ (2016年5月15日 19時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たけのこご飯
作成日時：2016年4月17日 19時
