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ヒラくんの迷子のように純粋な表情は、段々と歪んでいく。
そして、ぽろぽろと大粒の滴を流しはじめてしまった。
「…っ、Aが運命なんて金魚すくいの網より薄くて簡単に破れるって…言った！俺は、信じてる今でもそれを信じてる！だから…助けて。この運命から……キヨを…助けて…」
……ヒラくん…。
…そうさ、私は私を信じてみろとヒラくんに言った。それは、私に賭けろということ。みんなが私に賭けたのは希望。
私はヒラくんの心を傷付け涙という代償を払わせてから気付くなんて。
……そうだよ。
「みんな。」
私が静かに声をかけるとみんなゆっくり顔をあげた。
……思いきり、息を吸う。
「ここは怒り狂うとこだよねッ！」
みんな肩を震わせる。突然の大声に油断していたんだろう。
「あ〜んな冷たい対応されて泣き寝入りなんて私出来ないよ！？みんなはどう！？」
こーすけは追い風になればなるほど力が増すタイプ。
フジもこーすけと全く同じ。いや、時にはこーすけすら凌ぐ。
レトは土壇場で静かに闘志を燃やすタイプ。
それぞれの心の炎が今、鎮火してしまっているのなら、火をつけるのは私の役目だろ！
「一発で倒せない敵は連打あるのみ！」
「…また明日も陳情に行こうってわけ？」
「甘いね！さっきレトは言ったよね？友達が陳情アリうんたらって。今日は五人だったから、インパクトがなかったかも。じゃあ明日は五人じゃなかったら？」
「……五人じゃなかったら……？」
「例えば、クラスメイト30人全員が陳情してきたらー？」
反撃開始だ。
***
次の日、私たちはクラスメイト全員を説得させ陳情に向かった。
次の日は職員も一緒に、コジマさんやアブさん、p-p先生も手伝って行ってくれた。
そしてまぁ、何日かたった日。
「今日も気合いをいれて相談所いくよ、みんな」
「もちろんです、Aさん！」
「キヨくんは僕らの友達だしな！」
「キヨに笑い顔以外は似合わねぇ！」
クラスメイトたちの熱い心があってよかった。ガラッと音をたて誰かが教室に入ってくる。うっしーかな、ホームルームがもうすぐか…。
ふらっと席につこうとしたが、クラスメイトがやけにざわついていたので、振り向いた。
…………振り向いた、先には。
「キヨッ！？」
「……ずっと風邪で熱がさがんなかった。迷惑かけたな」
キヨが鞄をもって立っていた。
……はぁ……？風邪…？
「な、なにいってんの？風邪なんて嘘でしょ」
「キ、キヨ。叔父は……」
駆け寄る私とフジの間をすっとすり抜け、鞄を席に置くキヨ。目はどことなく虚ろだし、アザなんてひどいものなのに。
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しの(プロフ) - 一番最初から全て読ませていただきました！ひぐらしのなく頃にの原作ファンなのですが、あの独特なすこしゾワリとするのに好奇心を駆り立てられるような感じが感じられてとても素敵です……！ (2017年6月14日 4時) (
レス) id: a87db4afc4 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす - ひぐらしのなく頃には知りませんがいいお話です!更新、頑張ってください! (2016年11月23日 17時) (レス) id: e1dd9fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - ダイアナさん» コメントありがとうございます！了解致しました、暫しお待ちをー;; (2016年7月28日 11時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ - 皆様は「次まだかなぁ」って感じのワクワク感が大好きみたいですけどあたしは苦手かなぁ… 更新待ってます！ (2016年7月27日 23時) (レス) id: 3444009ee5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - かなでさん» そうなんです長いんですよ。原作はもっと長いんですよ((はい、是非最後までお付き合い下さい！コメントありがとうございました！ (2016年5月15日 19時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たけのこご飯
作成日時：2016年4月17日 19時
