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キヨ、待っててね。
私たちが今から助けてやるから。
「次の方ー、七実様大変お待たせ致しました。」
「あ、はい」
絶対助ける、私たちが！
私たちは無機質な相談室のとびらを開ける。もちろんここは児童相談所。私はみんなと一緒に来たのだ。
「失礼します」
白い部屋。机と椅子と窓があるだけな殺風景な部屋の奥に眼鏡のおばさんが座っている。
私たちはそれぞれ並べられたパイブ椅子に座る。…なんかすごい圧迫感。
よし、いくぞ。
***
「…なんか、軽く上手くあしらわれた感じがするね」
……その後、私たちは相談所を立ち去り、公園にいた。人がいないのにキィキィと音をたてるブランコ。傾きかけた太陽。
上手くいったか？と言われれば……NOだ。
相談員はちゃんと話を聞いてくれている。だけど、ただそれだけ。聞いているだけなのだ。
対応を検討中。つまりは様子見。とても私たちの訴えが届いたとは思えない。
「邪険にされたわけでもなかった。かと行って受け入れてくれたわけでも……はぁ」
「こーすけはさっきのやり取りどう見た？」
「押してもこないし引いてもこない。……なんか大木相手に相撲をとったみたいだよ…」
「レトは？」
「…無駄だったとは言わないけど、多分、熱意は伝わらんかったな。キヨくんの友達が保護を求めて陳情アリくらいの認識やないかな、と……」
「…だよね」
私はキヨを救えるってみんなに宣言した。敵は私らと相談所の温度差だって分かってる。
でも、結局何もできなかった。今うっしーも教育委員会に訴えてくれているけど、うまくいく期待なんてできない。
「…次は………どうしようか…」
カナカナカナ……ひぐらしがなく。
「……A」
あどけない高めの声で私の名前を呼んだのは…ヒラくんだった。
ヒラくんの顔を見ると……迷子になった子供のように私を見ていた。
「ごめんねヒラくん…打つ手なしだ」
「信じない」
ぴしゃりと声を遮られる。
「俺は、Aを信じた。だから、Aの口から打つ手がないなんて言葉信じない。」
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しの(プロフ) - 一番最初から全て読ませていただきました！ひぐらしのなく頃にの原作ファンなのですが、あの独特なすこしゾワリとするのに好奇心を駆り立てられるような感じが感じられてとても素敵です……！ (2017年6月14日 4時) (
レス) id: a87db4afc4 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす - ひぐらしのなく頃には知りませんがいいお話です!更新、頑張ってください! (2016年11月23日 17時) (レス) id: e1dd9fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - ダイアナさん» コメントありがとうございます！了解致しました、暫しお待ちをー;; (2016年7月28日 11時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ - 皆様は「次まだかなぁ」って感じのワクワク感が大好きみたいですけどあたしは苦手かなぁ… 更新待ってます！ (2016年7月27日 23時) (レス) id: 3444009ee5 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこご飯(プロフ) - かなでさん» そうなんです長いんですよ。原作はもっと長いんですよ((はい、是非最後までお付き合い下さい！コメントありがとうございました！ (2016年5月15日 19時) (レス) id: 6e1790e98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たけのこご飯
作成日時：2016年4月17日 19時
